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ハリソン・フォード、映画の未来に大きな危機感 ─ 「僕の時代、映画業界は絶頂期だった」

ハリソン・フォード
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/33374885042

『スター・ウォーズ』ハン・ソロ役や『インディ・ジョーンズ』シリーズなどで知られるレジェンド、ハリソン・フォードが映画興行の未来に対する危機感を語った。

1970年代から映画スターとして活躍してきたフォードは、近年は『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)や『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(2025)に出演するかたわら、テレビドラマで活躍中。Apple TV+「シュリンキング:悩めるセラピスト」(2023-)はキャリアの代表作に加えられるほどのシリーズとなったが、配信のオリジナル映画には依然として一度も出演していない。

The Hollywood Reporterのポッドキャストに登場したフォードは、映画館体験の今後について「大きな危機感を抱いています」と語った。

「僕がキャリアをスタートさせた時代、映画ビジネスは絶頂期にあり、映画は文化の時代精神を捉えるものでした。そこには相互作用があり、文化もまた映画の時代精神を捉えていて、お互いに影響を与えあっていた。いまや時代精神というものは存在しません。私たちはばらばらに切り離されてしまいました。政治的・経済的に都合のいいかたちで分断されてしまったのです。」

フォードが強調するのは、“映画”と“文化”さえもいまや切り離されてしまったということだ。確かに、映画というアートフォームのありかたひとつをとっても、“映画館”と“ストリーミング”のふたつに引き裂かれており、これを解消する手立ては今のところ見つかっていない。

「今は中心に空白があり、そこを埋めなければいけない」とフォードは言う。「文化を再び結びつけるために、文化と映画ビジネスを再び結びつけるために。そして映画ビジネスが、観客や文化、コミュニティの意識のなかで有効に機能するために」。

現在、映画の劇場体験は、人々が暗闇のなかに集まり、ひとつの作品と空間、時間を共有するという形で受容されている。その体験は劇場のなかにとどまるものだが、フォードの言う映画ビジネスと“映画館体験”はさらにスケールが大きい。人が映画館に集まることは、観客個人だけでなく、それぞれの文化をつなぎあわせることなのだろう。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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