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トム・ホランド、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』をみてベネディクト・カンバーバッチのことが嫌いになっていた

トム・ホランド ベネディクト・カンバーバッチ
Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48471041477/ | THE RIVER | Remixed by THE RIVER

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にて共演している、トム・ホランドベネディクト・カンバーバッチNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)をみたホランドは、カンバーバッチのことを嫌いになっていたようだ。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品では、アベンジャーズのメンバーで、時間と空間を変幻自在に操る最強の魔術師のドクター・ストレンジにふんしているカンバーバッチ。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではピーター・パーカーのメンター的存在として登場する。共演経験のあるホランドにとって、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』にてカンバーバッチが演じていた役は衝撃的だったようだ。

この度、Netflixのインタビューにホランドとカンバーバッチが揃って登場した。ホランドはカンバーバッチに、「あなたが映画の冒頭に登場したとき、“これは僕の知っているベネディクトじゃない。一体、何が起こっているんだ”と思ったんです」としながら、「出会ってから初めて、あなたのことを嫌いになりましたよ」と感想を正直に述べている。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でカンバーバッチが演じたのは、カリスマ的存在で周囲から恐れられる牧場主、フィル・バーバンク。ある日、フィルの弟が結婚し、妻と彼女の息子を家に連れてくる。フィルは、キルスティン・ダンスト演じる妻とその息子に対して酷く執拗な仕打ちを重ねていくのだ。カンバーバッチは役作りのため、ダンストと撮影の合間でさえ会話を交わさなかったり、フィルのように常に体から悪臭を放つため風呂に入らなかったり、バンジョーを実際に演奏するため練習に励んだり、ヘビースモーカーという設定を貫くため煙草をひたすらに吸ったりしていたことを明かしていた。“嫌われ者”を演じるためとはいえ、これほどまで徹底した役作りを行う俳優はそう多くはいないだろう。

そんなカンバーバッチの怪演ぶりに、恐ろしくて、グロテスクで、ひどい人だと思いました」とホランドはつづけるが、作品自体は大変気に入っているとのことだ。「映画に進むにつれて、僕が気に入ったのは、“有害な男らしさ”や“ガスライティング”というテーマがありながら、ただ問題が存在するのではなく、そこを探求しているところです」。本作では、フィルの残酷な一面だけでなく、自分の中にある愛と向き合う姿まで描かれる。「彼の行動が正当化されるわけではありませんが、なぜ彼があのような人間であるのかが理解できるんですよ」。

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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