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『インディ・ジョーンズ』最新作、マッツ・ミケルセンの役柄が判明 ─ 舞台は1969年、宇宙開発競争の時代

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ハリソン・フォード主演、『インディ・ジョーンズ』第5作(タイトル未定)において、“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンが演じる役どころが判明した。英Empireではマッツの場面写真が公開されているほか、物語の舞台設定も一部判明している。

『インディ・ジョーンズ』シリーズは、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督とルーカスフィルムによるアドベンチャー映画の金字塔。ハリソン・フォード演じる考古学者・冒険家のインディアナ・ジョーンズが、あらゆる危険や謎に立ち向かいながら、秘宝を求めて冒険を繰り広げる。

15年ぶりとなるシリーズ最新作では、1969年を舞台に、アメリカとロシアの宇宙開発競争を背景とする物語が繰り広げられる。第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)以来、『インディ・ジョーンズ』には常にナチス・ドイツの影があったが、今回も例外ではないようだ。脚本のジェズ・バターワースは、「シンプルな事実として、月面着陸計画は大勢の元ナチスによって運営されていました。問題はどれくらい“元”なのかということで、そのことにインディは苛立っていくんです」と予告している。

マッツが演じるフォラー(Voller)という悪役は、実在の元ナチス党員で、のちにNASAの技術者となったヴェルナー・フォン・ブラウンから着想を得ている。マッツによると、フォラーは過去の失敗を正し、「世界をより住みやすくするものを手に入れようとしている」とのこと。インディも同じものを求めており、必然的にふたりは対立することになるようだ。

また、フォラーの言いなりになる悪党・クレーバー役は『LOGAN/ローガン』(2017)のボイド・ホルブルック。場面写真では、1969年8月13日にニューヨークで開催されたアポロ11号の祝賀パレードにて、クレーバーがニューヨーク市警のバイクにまたがる様子が切り取られている。史実とフィクションの融合も見どころになりそうだ。

監督・脚本は『LOGAN/ローガン』『フォードvsフェラーリ』(2019)のジェームズ・マンゴールド。「黄昏のヒーローを描く映画を作らなければ」と述べていたが、本作のインディは、宇宙開発を国同士が競い合う世界で“自分は時代遅れだ”という自覚に至るのだという。しかし、脚本のジェズいわく「ヒーローのモデルがまるで変わったわけでも、彼らが何もないところを見上げているわけでもありません。とにかく、その背景には宿敵の存在があるのです」

共演はアントニオ・バンデラス、フィービー・ウォーラー=ブリッジら。脚本は『フォードvsフェラーリ』のジェズ&ジョン=ヘンリー・バターワース、音楽は名匠ジョン・ウィリアムズが務める。なお、過去作を手がけたスピルバーグは本作でプロデュースに徹している。

映画『インディ・ジョーンズ』第5作(タイトル未定)は2023年夏に日本公開。米国では2023年6月30日公開。

Source: Empire

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。