スティーブン・スピルバーグ、『ジュラシック・ワールド』製作を全面サポートしていた【ジュラシック祭り】

映画『ジュラシック・ワールド』(2015)は、1993年『ジュラシック・パーク』に始まった同シリーズの4作目にして、2001年に劇場公開された3作目から14年ぶりの新作だった。
本作のメガホンを取ったのは、なんと『彼女はパートタイムトラベラー』(2012)しか長編映画の経験がなかったコリン・トレボロウ。シリーズを牽引するスティーブン・スピルバーグは、3作目につづき製作総指揮という立ち位置に収まっていたのだ。

長期化した人気シリーズでしばしばありがちなのは、1作目を手がけた作り手が監督の座を退き、製作総指揮というクレジットとなったものの、実際にはほとんど名前を貸しているだけだった……というケースである。『ジュラシック・ワールド』も予告編にはスピルバーグが登場していたものの、実際のところスピルバーグが本作の制作現場で何をしていたのかは観客の目には見えなかった

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

しかし公開当時のインタビューを改めて紐解いてみると、(意外なことに)スピルバーグは本気で『ジュラシック・ワールド』の製作を全面サポートしていたようなのである。ハリウッド・レポーター誌の取材で、スピルバーグは自身の仕事ぶりをこう語っている。

「私は製作の最初期によく関わったんだ。(コリン・トレボロウ、デレク・コノリーと)脚本の作業をしたよ。撮影現場には行かなかったが、撮影された編集用の素材は毎日見ていた。もし感じることがあったら、コリンに直接メモを送っていたんだ。でもコリンは素晴らしい仕事をしてくれたよ」

いわばスピルバーグは『ジュラシック・ワールド』のストーリーづくりに携わり、その後も撮影された映像を逐一チェックして監修していたというわけである。若手監督を起用した本作で、そこまで作業に携わったスピルバーグのバイタリティには驚かされるばかりだ……。
しかしトレボロウ監督にしてみれば、長編映画2作目にしてユニバーサル・ピクチャーズ製作の大作、しかも『ジュラシック・パーク』シリーズの最新作で、巨匠スティーブン・スピルバーグが自分の仕事をチェックしてコメントを入れてくるのである。きっと製作中、常人なら壊れてしまうほどのプレッシャーと戦っていたに違いない。

ちなみに2018年公開の続編『ジュラシック・ワールド/フォールン・キングダム(原題:Jurassic World: Fallen Kingdom)』ではトレボロウも脚本・製作という立場に回り、新たにスペインの新鋭J.A.バヨナ監督が起用された。トレボロウは自分がスピルバーグに受けたような動きを製作現場で見せていたようだが、続編にもスピルバーグは製作総指揮として携わっている。果たして今度のスピルバーグはどこまで関わっているのか、そして今度はどんな映画になるのか……。

映画『ジュラシック・ワールド』はブルーレイ&DVDが現在発売中

Source: http://www.hollywoodreporter.com/features/steven-spielberg-kathleen-kennedy-frank-902545
Eyecatch Image: Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

About the author

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

THE RIVER 公式iPhoneアプリ


こちらの記事もオススメ

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。