マッツ・ミケルセン、同じ監督と仕事をしすぎるのは「リスクがある」と指摘 ─ 「怠惰」にならないための秘訣は?
ハリウッドでは、何度も仕事を共にしてきたお馴染みの監督&俳優コンビが存在する。レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ、ジョニー・デップとティム・バートン、ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム……。彼らの意気投合ぶりは作品を重ねるたびに進化を見せ、時に新境地を切り開いてきた。
一方で、「一緒に仕事をしすぎるとリスクがあると思います」と警鐘を鳴らすのが、マッツ・ミケルセン。マッツは最新作『The Promised Land(原題)』で、ニコライ・アーセル監督と『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020、※アーセルは脚本)に続くタッグとなった。
『The Promised Land』のプロモーションでアーセル監督と共にインタビューに登場したマッツは、モデレーターを務めた俳優のアリシア・ヴィキャンデルとの間で、同じ監督と仕事を続けるメリット、デメリットについて議論。目まぐるしい撮影現場では「時間が全くない」と感じるヴィキャンデルは、お互いを知り尽くした仲であれば「現場では何も言う必要もないし、お互いの心を読めるので集中できますよね」と語ると、マッツは実体験を基にこう切り返した。
「怠惰になってしまうというリスクがあると思います。そうならないように、注意を払わなければいけません。追い込み合い、さらに先へ進むことができるために、お互いがより居心地良く感じられることが必要です。」
こうしたことを意識してか、マッツは『The Promised Land』の撮影期間中、アーセル監督と隣の部屋で生活したという。そのおかげで、「1日目から、アイデアが浮かんだらすぐに動くことができましたよ」。
『The Promised Land』でマッツが演じるのは、財政難に直面しながらもデンマークの荒地の開拓に乗り出して名誉挽回をはかるルドヴィク・カーレン大尉。劇中ではカーレンが、土地を牛耳る権力者との血生ぐさい戦いを繰り広げるが、マッツはアーセル監督との仕事だったからこそ、活きた決断があったという。
「(劇中で、カーレンの)人間らしさが見られるのは随分先のことなんです。“大丈夫、(脚本の)68ページ目でちゃんと見られるから”ってお互いを信じるのって少し勇気がいることで、もし他の監督や俳優とだったら、“もう少し前にして、出してしまおうか”となっていたかもしれません。でも僕たちはお互いを見て、“僕たちが決めたのだから、そのままでいこう”と言えたんです。」
映画『The Promised Land』は2024年〜2025年日本公開予定。
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Source:Indiewire
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