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マッツ・ミケルセン、同じ監督と仕事をしすぎるのは「リスクがある」と指摘 ─ 「怠惰」にならないための秘訣は?

東京コミコン2023 12月9日 マッツ・ミケルセン撮影写真

ハリウッドでは、何度も仕事を共にしてきたお馴染みの監督&俳優コンビが存在する。レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ、ジョニー・デップとティム・バートン、ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサム……。彼らの意気投合ぶりは作品を重ねるたびに進化を見せ、時に新境地を切り開いてきた。

一方で、「一緒に仕事をしすぎるとリスクがあると思います」と警鐘を鳴らすのが、マッツ・ミケルセン。マッツは最新作『The Promised Land(原題)』で、ニコライ・アーセル監督と『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(2020、※アーセルは脚本)に続くタッグとなった。

『The Promised Land』のプロモーションでアーセル監督と共にインタビューに登場したマッツは、モデレーターを務めた俳優のアリシア・ヴィキャンデルとの間で、同じ監督と仕事を続けるメリット、デメリットについて議論。目まぐるしい撮影現場では「時間が全くない」と感じるヴィキャンデルは、お互いを知り尽くした仲であれば「現場では何も言う必要もないし、お互いの心を読めるので集中できますよね」と語ると、マッツは実体験を基にこう切り返した。

「怠惰になってしまうというリスクがあると思います。そうならないように、注意を払わなければいけません。追い込み合い、さらに先へ進むことができるために、お互いがより居心地良く感じられることが必要です。」

こうしたことを意識してか、マッツは『The Promised Land』の撮影期間中、アーセル監督と隣の部屋で生活したという。そのおかげで、「1日目から、アイデアが浮かんだらすぐに動くことができましたよ」。

『The Promised Land』でマッツが演じるのは、財政難に直面しながらもデンマークの荒地の開拓に乗り出して名誉挽回をはかるルドヴィク・カーレン大尉。劇中ではカーレンが、土地を牛耳る権力者との血生ぐさい戦いを繰り広げるが、マッツはアーセル監督との仕事だったからこそ、活きた決断があったという。

「(劇中で、カーレンの)人間らしさが見られるのは随分先のことなんです。“大丈夫、(脚本の)68ページ目でちゃんと見られるから”ってお互いを信じるのって少し勇気がいることで、もし他の監督や俳優とだったら、“もう少し前にして、出してしまおうか”となっていたかもしれません。でも僕たちはお互いを見て、“僕たちが決めたのだから、そのままでいこう”と言えたんです。」

映画『The Promised Land』は2024年〜2025年日本公開予定。

Source:Indiewire

※記事内に一部誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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