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MCU版『ファンタスティック・フォー』から『スパイダーマン』ジョン・ワッツ監督が離脱

ファンタスティック・フォー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『ファンタスティック・フォー』(正式タイトル未定)から、『スパイダーマン』シリーズのジョン・ワッツ監督が離脱したことがわかった。米Deadlineが報じている。

実写映画版『ファンタスティック・フォー』には、20世紀フォックス製作の『ファンタスティック・フォー』(2005)および続編『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(2007)、2015年公開のリブート版がある。MCU版はディズニーによる20世紀フォックス買収を経たディズニー傘下作品となり、2020年12月に製作が正式発表され、ワッツ監督の就任も明かされていた。

報道によると、ワッツ監督の降板理由は「スーパーヒーロー・ジャンルからいったん距離を置くため」。いわゆる創造性の違いや製作トラブルに起因するものではなく、あくまでも友好的な離脱だと伝えられている。ワッツ監督は『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)ののち、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021、日2022)を連続して製作。監督とスタジオ側は、ともに将来的な再タッグへの期待を寄せている。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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離脱の発表にあたり、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、ルイス・デスポジート副社長は共同で声明文を発表。「『スパイダーマン』シリーズにおけるジョンとの協働は真の喜びでした。MCU版『ファンタスティック・フォー』でお仕事を継続できることを楽しみにしていましたが、我々は彼の離脱の理由を理解し、また支援いたします。いずれ将来的に再びお仕事をすることになるだろうと期待しています」と記した。

また、ワッツ監督も「『スパイダーマン』3部作の製作は本当にすばらしく、自分の人生を変える経験になりました。MCUに7年間参加してきたことはかけがえのない喜びです」と謝意を表明。「またご一緒にお仕事ができることを楽しみにしていますし、『ファンタスティック・フォー』映画化の最高のビジョンにも期待しています」と、同じく今後へのポジティブな姿勢を示した。

MCU版『ファンタスティック・フォー』は2021年2月に脚本作業の始動が伝えられていたが、その後の進捗はなく、現時点でキャスティングや公開日は未定。今後、マーベル・スタジオは新たな監督の起用に向けて動くことになる。

なお、ワッツ監督の次回作はジョージ・クルーニー&ブラッド・ピット主演によるApple製作のスリラー映画(タイトル未定)となる見込み。人気ホラー映画シリーズ『ファイナル・デスティネーション』第6作の製作も務めると報じられている

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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