【ネタバレ】「ムーンナイト」第1話、カット寸前だった重要シーンとは? ─ キャラクター理解に必要な意図、監督が説明

この記事には、「ムーンナイト」第1話『もうひとりの自分』のネタバレが含まれています。

MCUの新シリーズ「ムーンナイト」の主人公は、イギリス国立博物館のギフトショップで働く平凡な男、スティーヴン・グラント。しかし、彼は夢と現実を混同させてしまう問題を抱えており、さらには意識喪失も頻発させていた。第1話では、スティーヴンが症状に苛まれていく様子が描かれる。
その影響は日常生活にまで及んでいき、スティーヴンは遂にとあるシーンで大失敗をしてしまう。同僚の女性とのデートの約束をすっぽかしてしまったのだ。街で一番だというステーキレストランでのディナーを約束していたスティーヴンは時間通りに店を訪れるも、女性は一向に現れず。心配になり電話をかけると、電話口から「最高。今さら電話?」と不機嫌な声が聞こえてくる。事情を飲み込めていないスティーヴンだったが、デートは2日前のはずだったと指摘されてしまう。辛辣にも別れを告げられてしまったスティーヴンは動揺しながらも、ステーキを注文する。
モハメド・ディアブ監督が米The Hollywood Reporterに語ったところによれば、このステーキレストランでのシーンこそ、カット寸前だったのだという。のちに劇中でも明かされることになるかもしれないが、ディアブ監督いわくスティーヴンが苛まれているのは解離性同一性障害(Dissociative Identity Disorder、DID)という病気。ステーキのシーンは、DIDを抱えたスティーヴン・グラントというキャラクターを理解するのに重要なシーンだったと監督は語っている。
「あのシーンを巡っては、戦いましたよ。私と(プロデューサーの)サラ(・ゴフェル)が書いたんです。ステーキのシーンが無かったらスティーヴンのことをよく知れなかったでしょうし、私自身そうと確信していました。あのシーンで視聴者は、“第1話だけど、もうこのキャラクターが好きになってしまった”と思うのです。DIDが、“ただの意識喪失で、その後の彼の生活は元通り”なんてものではないことを伝えることが重要だった。違うんです。DIDは彼の人生をめちゃくちゃにしているんです。恋愛さえも。彼は恋人を作ることはできないし、誰とも関係を築けない。彼が抱えてきたことのせいで。」
スティーヴンがステーキの注文にたどたどしかったのは、ヴィーガンであったためだと思われる。つまり、肉を食べることができないことすら忘れてステーキレストランを予約してしまっていたわけだが、DIDを患うスティーヴンにしてみれば、防ぎようのないこと。ディアブ監督は、同シーンを「すごくブラック・コメディ風な瞬間です」と話す。その上で、「そこがスティーヴンに共感できるところでもあるのです」と演出の狙いを語った。
「ムーンナイト」はディズニープラスで独占配信中。
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Source: THR




























