『マスターズ・オブ・ユニバース』興行苦戦、「どうしてもっと伸びないのか不思議」とドルフ・ラングレン落胆
映画『マスターズ・オブ・ユニバース』が、観客から高評価を集めながらも劇場興行で苦戦している。この状況について、1987年版『マスターズ/超空の覇者』でヒーマンを演じ、今作の宣伝にも協力的だったドルフ・ラングレンがコメントした。
『マスターズ・オブ・ユニバース』は、マテルの人気アクションフィギュアおよびアニメシリーズ「ヒーマン」をもとにした実写映画。『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』『バンブルビー』のトラヴィス・ナイトが監督を務め、ニコラス・ガリツィンが主人公アダム/ヒーマンを演じている。
本作は公開後、鑑賞者からの評価が高く、米Rotten Tomatoesでは観客スコア86%を記録している。一方で興行成績は伸び悩んでおり、本記事時点で北米興収は約5,809万ドル、全世界興収は約1億ドル少々。制作費は1億7,000万〜2億ドル規模とも伝えられており、劇場興行だけで見れば厳しい数字となっている。
米ComicBook.comで興収への反応を尋ねられたラングレンは、「少しがっかりしました」と率直に語った。「みんな、すごくうまくいくと言っていたんです」といい、宣伝やプロモーションにもかなり力が入っていたこと、自身もその一部に参加していたことを振り返っている。
もっとも、ラングレンは興収だけで作品の価値を判断することには慎重だ。「興収が自分の感情にそこまで影響するとは、あまり思っていません」とした上で、それでも「どうしてもっと伸びなかったのか、不思議ではありました」と困惑をのぞかせた。
ラングレンはさらに、映画の評価は時間をかけて変わることもあると指摘している。「ニックが40年後も、僕みたいに剣にサインしているかどうかは分かりません」とラングレン。「映画を興行収入だけで評価するのは難しい。時には大ヒットして名作になることもあるし、逆に大金を稼いでも20年後には誰も気にも留めない作品もある。興行成績はさほど良くなかったのに、50年経ってもみんなに深く愛され続ける作品もある」と続けている。1987年版『マスターズ/超空の覇者』も、公開当時は大ヒット作とは言いがたかったが、今なおカルト的な支持を集め、ラングレン自身も長年にわたってファンから愛され続けている。
実際、『マスターズ・オブ・ユニバース』の今後については、悲観一色というわけでもない。米Forbesの見立てによれば、Amazon MGM Studiosは本作を劇場興行だけでなく、Prime Videoでの配信、関連グッズ、フランチャイズ全体の価値を含めた長期的な展開として捉えているという。
公開初週の時点でも、Amazon MGM Studiosの米国内配給責任者ケヴィン・ウィルソンは、本作のオープニングについて「劇場公開後にも続いていく認知と関心を築く、包括的な配給戦略を裏付ける重要な第一歩」とコメントしていた。つまり、劇場興行の数字だけで成否を決めるのではなく、配信後の視聴、ブランドの継続性、マテルによる玩具展開まで含めて評価される作品ということだ。
また、本作には続編につながる要素も用意されており、Amazon MGMが続編計画を進める可能性も伝えられている。劇場興行では苦戦を強いられたものの、熱心なファンの支持と配信後の広がり次第では、『マスターズ・オブ・ユニバース』の物語はここで終わらないかもしれない。
『マスターズ・オブ・ユニバース』は公開中。
▼ 『マスターズ・オブ・ユニバース』の記事
Source:ComicBook.com, Forbes























