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ダニエル・クレイグ、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』初鑑賞時に涙を流していた ─ その場にいた編集者、貴重な裏話を明かす

ダニエル・クレイグ Daniel Craig
Photo by www.GlynLowe.com from Hamburg, Germany https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Daniel_Craig_-_Film_Premiere_%22Spectre%22_007_-_on_the_Red_Carpet_in_Berlin_(22387409720).jpg

2021年に“6代目ジェームズ・ボンド”15年の任期から退いたダニエル・クレイグは、引退作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を初めて鑑賞した際、感極まって涙を流していたという。このエピソードを語ったのは、同作で共同エディターを務めたエリオット・グラハムだ。

Digital Spyのインタビューで『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の製作時を振り返ったグラハムは、「話すはずではなかったエピソードを話しますね」と、どうやらあまり知られていない裏話を明かした。それはポストプロダクション(撮影後作業)の段階で実施されたラフ・カット版の鑑賞会での話だといい、フラハムはこう語る。

「彼はご自身で映画のラフカットをご覧になっていました。私たちもプロデューサーの後に招待してもらったのですが。彼は、涙を流していましたよ。人生の18年以上(※)を費やしたのですからね。

(※)『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)の製作時から計算すると厳密には16年間と思われる。

グラハムの言う通り、ダニエルは15年以上をジェームズ・ボンド役に献身。これは、歴代ジェームズ・ボンド俳優6人の中での最長記録となった。作品を初めて鑑賞した時に思っていたことはダニエルのみぞ知ることだが、ジェームズ・ボンドとして経験してきた数々の思い出が頭の中を走馬灯のように駆け巡っていたのかもしれない。グラハムも「彼にはとても大きな出来事だったはずです」と当時のダニエルの気持ちを察している。

また、「プロセスを理解しているフィルムメーカーでもある俳優は何人かいましたが、彼もその1人でした」とグラハムが語ってるように、ダニエルはプロデューサーとしても『007』シリーズの中心にいた。グラハムは改めて製作当時を振り返り、「彼は一緒に仕事をしていた人や監督、プロデューサー、脚本家たちを実に支えていました」とダニエルのフィルムメーカーとしての姿勢を明かしてくれた。「私たちとは編集ルームで3日間を過ごしてくださりましたけれど、彼ほど紳士的な人はいませんでした」。

ちなみにダニエルは、ジェームズ・ボンド役を卒業後も『007』シリーズの製作陣とは関係を継続させている。プロデューサーのバーバラ・ブロッコリ&マイケル・G・ウィルソンとは現在、2022年3月下旬に初演を迎えるブロードウェイミュージカル『マクベス(原題:Macbeth)』に向けて準備を進めているところだ。

Source:Digital Spy,Deadline

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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