映画『パワーレンジャー』「撮影したものと公開版は全然違う」 ─ 当初は『ダークナイト』路線だったとイエローレンジャー役が明かす

2017年の映画『パワーレンジャー』でイエローレンジャー/トリニーを演じたベッキー・Gが、撮影時に思い描いていた作品と、実際に劇場公開された完成版は「全然違う」ものだったと振り返った。当初は『ダークナイト』(2008)のように、よりエッジの効いた作品を志向していたという。
ポッドキャスト番組「LA PLATICA」に出演したベッキーは、『パワーレンジャー』が自身にとって初めての長編映画であり、18歳で役を射止め、撮影中に19歳の誕生日を迎えたことなどを回想した。そのなかで、今なお続編を望むファンがいることに触れ、次のように語っている。
「『もう一本を見たい』『思っていたような結果にならなかった』という、私たちを支持してくれるファンダムがあることは知っています。面白いのは、私たちが撮影した映画と、実際に公開された映画が、全然違うということです。」
どのように異なっていたのかを尋ねられると、ベッキーは当初の方向性をクリストファー・ノーランの『ダークナイト』になぞらえた。
「私たちは『ダークナイト』のような雰囲気を目指していたんですよね。エッジが効いた感じです。『パワーレンジャー』を見て育ったファンの多くは今では大人で、もう小さな子どもではありません。でも同時に、新しく『パワーレンジャー』に触れる小さな子どもたちもいます。だから、当初おそらく意図していたほどには、エッジの効いた方向には進まなかったんです。」
ベッキーは、「全然違う」と感じた具体的なシーンや、方向転換がどの段階で誰の判断によって行われたのかまでは説明していない。ただ、少なくとも出演者が撮影に臨んだ時点の狙いと、最終的な公開版のトーンとの間に、本人は大きな隔たりを感じていたようだ。
もっとも、完成版にもシリアスな方向性は色濃く残っている。ディーン・イズラライト監督は2017年、作品には「すごくリアルでエッジーな部分」と「楽しくて笑える部分」があり、そのトーンのバランスを重視したと語っていた。さらに作品を「スーパーヒーロー映画のレンズを通じた『スタンド・バイ・ミー』や『ブレックファスト・クラブ』」と表現。プロデューサーのブライアン・カセンティーニも、「成熟したシリアス路線」を意図していたと説明している。
本作は当初シリーズ化を前提としており、レッドレンジャー役のデイカー・モンゴメリーは、ライオンズゲートと4作分の契約を交わしていたと明かしている。しかし、スタジオの投資に見合う収益を上げられず、続編は実現しなかった。ベッキー自身は今回、撮影を通して生涯続く友情が生まれたといい、当時を「クレイジーなくらい楽しかった」と振り返っている。
その後、権利を取得したHasbroは別の映像化企画を進めてきたが、Netflixに続き、ディズニープラス向けの新実写シリーズも2026年8月に開発段階で頓挫。現時点で新たな実写企画は正式発表されておらず、今回のベッキーの発言も2017年版の続編始動を示すものではない。
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Source:LA PLATICA































