【考察】トム・ホランド、アベンジャーズの1人だけスパイダーマンの正体を覚えていると発言 ─ 誰がピーターを知っている?ドクター・ストレンジの呪文に抜け道はあるか

まず思い浮かぶのは、呪文を唱えた張本人であるドクター・ストレンジだろう。もっとも『ノー・ウェイ・ホーム』本編では、ストレンジ自身もピーターのことを忘れることが示唆されていた。ピーターが忘却の呪文を提案した際、ストレンジは「私たち全員が君を忘れてしまう」と応じ、明らかに別れの対応を行なっている。つまり術者であるストレンジだけが例外だったとは考えにくい。

ただし、ストレンジがピーター・パーカー個人を忘れていたとしても、“スパイダーマンと共に戦った記憶”までは残っている可能性がある。これはMJやネッドにも通じる考え方で、ホランドも今回のインタビューで「彼らはスパイダーマンとのやりとりは覚えている。ただ、彼が誰なのかは覚えていない」と説明していた。ストレンジがもし再登場するなら、「スパイダーマンとは面識があるが、正体までは知らない」という状態になっているのかもしれない。
一方で、呪文の対象範囲から考えるなら、“通常の世界の外にいた人物”という可能性もある。『ノー・ウェイ・ホーム』で、ストレンジは最初の呪文について「全世界(The entire world)が、ピーター・パーカーがスパイダーマンであることを忘れる」と説明していた。終盤でピーターが提案した二度目の呪文も、少なくとも同じ範囲を対象にしたものだったと考えるのが自然だろう。
そうなると、キャプテン・マーベルやソー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのように宇宙で活動していたヒーローたちも、単に“地球にいなかった”というだけでは例外にしにくい。ストレンジの言う“世界”がMCUの現実そのものを指すなら、宇宙空間にいた人物にも呪文は及んでいたと考える方が自然だ。
むしろ抜け道になり得るのは、“世界”の外、あるいは通常の時間軸の外にいた人物だろう。その代表格として思い浮かぶのがロキだ。
もちろん、ロキは「アベンジャーズ」と呼べるのか、という問題は残る。それでもロキは、ヴィラン由来でありながら現在はヒーローに近い立ち位置を確立した人物。MCU全体における最重要人物の1人であり、TVAや時間軸の外側に深く関わる存在となったことを考えれば、ストレンジの呪文の影響を受けていない可能性を考える余地はある。ロキとピーターが直接交流したことはないはずだが、“物語の神”として見通しているということもあり得るだろう。
同じく、通常の時間軸の外にいる存在としては、TVA関係者や、マルチバースの外側に近い視点を持つキャラクターも候補に入り得る。ただし、彼らが「アベンジャーズのひとり」と呼べるかはさらに曖昧だ。ホランドの発言がインタビュアーの「アベンジャーズは覚えているのか」という質問への答えだったことを踏まえると、やはり候補はアベンジャーズに近い人物、あるいは本作に登場するMCUヒーローに絞られてくる。
注目したいのはブルース・バナー/ハルクだ。バナーは紛れもなくアベンジャーズの中心メンバーであり、『ブランド・ニュー・デイ』予告編ではピーターを指導する描写が明らかになっている。『エンドゲーム』後のバナーはハルクと融合した“スマート・ハルク”として存在しており、肉体や精神のあり方が通常の人間とは異なる。そこに何らかの例外が生まれたのだろうか。あるいは、単に本編の中でピーターが自身の正体をブルースに打ち明ける展開があるのかもしれない。























