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『スーパーガール』おまけシーンについて、新DCユニバースが示す姿勢

スーパーガール
© & TM DC © 2026 WBEI

この記事は、『スーパーガール』エンドロール後について言及しています。

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『スーパーガール』にはおまけシーンがない

実際のところ『スーパーガール』には、エンドクレジット後のおまけシーンが用意されていない。本編が終わると、そのままクレジットへと移行し、やがてそのまま暗転する。次回作への明確な予告や新キャラクター登場といった場面は描かれない。

『スーパーガール』の場合、今後への接続を匂わせる材料は十分にあったはずだ。2027年7月9日には『スーパーマン』続編にあたる『Man of Tomorrow(原題)』が米公開予定で、ミリー・オールコック演じるスーパーガールも同作に大きく関わると伝えられている。ガンは最近の取材で、スーパーガールとスーパーマンの違い、そして両者の対立関係が『Man of Tomorrow』でより大きな要素になるとも語っていた。

それでも『スーパーガール』は、おまけシーンで『Man of Tomorrow』や今後のDCユニバースを予告することはしなかった。この判断には、ガンが以前から掲げている新DCユニバースの方針が関係しているのかもしれない。

ガンは『スーパーマン』の公開前、新DCユニバースでは各作品をできる限り単独で楽しめるものにしたいと語っていた。『スーパーマン』が今後作への布石にどれほど時間を割くのかを尋ねられると、「ゼロ」と即答。作品内の要素はあくまでその作品のために存在すべきであり、「何か別のことをセットアップするだけ」の場面は編集段階でカットされるだろうとも述べていた。

この考え方に照らせば、『スーパーガール』にポストクレジットシーンがないことも自然に受け取れる。仮に本作の最後に『Man of Tomorrow』への明確な予告を置けば、『スーパーガール』は次の作品への“踏み台”として見られかねない。逆に『Man of Tomorrow』側も、『スーパーガール』を観ていないと理解しづらい作品だと思われる可能性がある。新DCユニバースが目指す「宿題ナシ」の独立性とは、少し距離が生まれてしまうわけだ。

ガンにとって、この方針はマーベル時代の反省ともつながっている。ガンは以前、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のポストクレジットシーンでアダム・ウォーロックを予告したことを「失敗だった」と振り返っていた。「しまった、次の映画でアダム・ウォーロックを出さなきゃいけないんだ」と感じたといい、実際に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)へ組み込むのは大変だったという。

さらにガンは、ポストクレジットシーンについて「観客へのご褒美」としては好んでいる一方で、未来の展開を約束するだけの使い方には慎重な姿勢を示している。『スーパーマン』のポストクレジットシーンも、巨大な新キャラクター登場や次回作への衝撃的な予告ではなく、作品本編の余韻に近い軽やかな内容だった。

つまり『スーパーガール』のおまけシーンなしは、単なるサービス不足ではなく、新DCユニバースの方向性を示す選択とも考えられる。ユニバース作品でありながら、まずは1本の映画として完結させるというものだ。ガンの新DCユニバースは、これまでアメコミ映画が当たり前にしてきた次回予告のトレンドから、少しずつ距離を取り始めているのかもしれない。

『スーパーガール』は公開中。

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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