『塔の上のラプンツェル』続編の構想もあった ─ アニメ版監督、実写化の流れに「一番ワクワクするのはオリジナルコンテンツ」

ディズニー・アニメーション映画『塔の上のラプンツェル』(2010)の共同監督ネイサン・グレノは、ハリウッドで続く実写リメイクや続編の流れについて、オリジナル作品への思いを語っている。
『塔の上のラプンツェル』は現在、ディズニーで実写映画化が進行中。ラプンツェル役には『タイタンズ』などのティーガン・クロフト、フリン・ライダー役には『ゾンビーズ』シリーズのマイロ・マンハイムが決定しており、監督は『グレイテスト・ショーマン』のマイケル・グレイシー、脚本は『ソー:ラブ&サンダー』のジェニファー・ケイティン・ロビンソンが務める。
米Colliderの取材で、グレノは実写版『塔の上のラプンツェル』について問われると、現時点ではどのようなアプローチになるのか分からないと説明。リメイク作品には、オリジナルにかなり忠実なものもあれば、大きく異なる方向を取るものもあり、「いろいろなアプローチがあります」と語った。
そのうえでグレノが強調したのは、続編やリメイクそのものへの否定ではない。グレノは『トイ・ストーリー2』を優れた続編の例として挙げ、さらに自身が1980年代に育ったころ、『インディ・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』の新作に胸を躍らせていたことも振り返っている。
ただし、現在の映画界において自身がもっとも惹かれるのは、新しい物語だという。グレノは、リブートや続編の存在を否定するのではなく、それらが作られ続ける現状を認めたうえで、いま自分が最も期待しているのはオリジナル作品だと語っている。
「最近、僕がいちばんワクワクするのはオリジナル・コンテンツです。新しいIPとして何かを世に出せるということ。そこにこそ意味があると思います。リブートを作るのもいいですし、続編をやるのもいい。どうやら僕には、それを止めることはできないようですからね(笑)。でも僕としては、“せっかく機会があるのだから、新しくてワクワクするものを作ろう。オリジナルなものを世に出そう”と思うんです。それこそが本当に人々を刺激するものだと思いますし、そこから新しい物語が生まれていくんです。僕にとっては、それが一番エキサイティングですね。」
グレノは、ライアン・クーグラー監督の『罪人たち』にも言及。同作を「とてもオリジナルな作品」と評し、そうした作品を観客が劇場で受け入れたことに「ワクワクする」と語っている。
『塔の上のラプンツェル』については、かつて長編続編の可能性も検討されていたという。米The Directの別取材でグレノは、ディズニーでは一時オリジナルチームが集まり、続編のアイデアを何時間も話し合ったことがあった。しかし最終的には「語る価値のある物語を見つけられなかった」として、長編続編は実現しなかった。
物語がひとつの結末を迎えたあと、長編映画として続けるだけの理由を見つけることは簡単ではなかったようだ。「ピノキオが本物の少年になったあと、ほかに何を語るのか」「野獣が人間に戻ったあと、ほかに何を語るのか」とも説明している。
なお、『塔の上のラプンツェル』ではその後、ラプンツェルとユージーンの結婚式を描く短編『ラプンツェルのウェディング』が製作された。グレノはこれについて、ファンから「結婚式はどうなったのか」と聞かれることが多く、短編として描くのは自然だったと振り返っている。
実写版『塔の上のラプンツェル』の公開日は、現時点では発表されていない。オリジナル版を手がけたグレノは、実写化や続編という流れを一概に否定するのではなく、そのうえで「まだ見たことのない物語」への期待を率直に語った形だ。
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Source:Collider




























