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【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話の激エグシーン、やっぱり『アベンジャーズ』サノスのアレが元ネタだった

ザ・ボーイズ シーズン3
©Amazon Studios

この記事には、「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話「ペイバック」のネタバレ、および刺激的な描写が含まれています。

ザ・ボーイズ
©Amazon Studios

「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話 尿道から破裂シーンは『アベンジャーズ』アントマンのサノスケツ穴作戦が元ネタ

「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話「ペイバック」では、スーパーヒーロー「セブン」が登場する新作映画『セブンの夜明け(Dawn of the Seven)』のワールドプレミアとパーティーが行われていた。ちなみにこの映画も、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(Batman v Superman: Dawn of Justice)』などDC映画のパロディだろう。

パーティー会場に侵入していたザ・ボーイズ一同。そこでは、身体を伸縮させられる「ターマイト」というヒーローがおり、ミニチュアの中で人形を相手にファックしていた。

身体が伸縮するヒーローといえば、着用しているパンツもなぜか一緒に伸縮するのがお約束。「ザ・ボーイズ」がそんなお決まりを守るわけもなく、巨大化すればパンツは裂け、局部は丸出しだ。さらにターマイトは、男性パートナーと共に別室に流れ込んでいく。

ターマイトと男性は鼻から薬物を吸引。気持ちも高まったところで、男性はズボンを脱いで「中に来てくれ」と誘う。小さくなったターマイトは、その男性のペニスの尿道から中にズブズブ入り込み、内側の壁を撫でて刺激を与える。男性が悶えながら前立腺タッチをお願いしたところ、ターマイトはハックション!とクシャミ。その弾みで身体が元のサイズに戻ってしまうと、男性は身体が破裂し、グッチャグチャになってしまう。内臓がドロドロと流れ出る男性を見て、ターマイトは絶叫する。

「サヌス」パロディ、ケツ穴から尿道に変更の理由

“小さくなった身体で相手の尿道に入って、そのまま大きくなって爆発させる”。改めて文字にしてみるとその突拍子のなさに驚かされるが、実はこのシーンには元ネタがある。『アベンジャーズ/インフィティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開当時に話題になっていた、アントマン必殺奥義の話題だ。

マーベル映画『インフィティ・ウォー』『エンドゲーム』では、全宇宙の生命の半分を消し去るサノスとの死闘が描かれた。サノスとの戦いでは、地球最強クラスのヒーローたちが結集したアベンジャーズでさえ大苦戦を強いられたわけだが、当時ネット上では「小さくなったアントマンがサノスのケツの穴に入って巨大化すれば、サノスを一発で倒せるんじゃない?」という掟破りの説が登場していた。

アントマン役のポール・ラッドはインタビューでこれについて尋ねられると、「どうなんでしょう」「それはサノスに聞く質問だと思う」「サノスは苦痛にも耐えられる奴だから」とマジレス。一方、サノス役のジョシュ・ブローリンはトイレでキバる動画を投稿し、例えアントマンが俺のケツ穴に入ったとしても、逆にトイレに流してやるわいと牽制していた。

この汚ねぇ話はアンソニー・ルッソ監督の耳にまで届いてしまった。ルッソ監督は、「弟(ジョー・ルッソ)と僕も童心があるので、そういう話は面白いです」とふんわりした回答で避け、ケツの穴だとかそういう具体的な言及はせず、有耶無耶にしていたことがある。

ちなみに、アントマンによるサノスのケツ穴作戦は、海外では「サノス(Thanos)」と「ケツ穴(Anus)」を合わせて「サヌス(Thanus)」と呼ばれている。そして「ザ・ボーイズ」シーズン3第1話の例のシークエンスは、まさにこの「サヌス」パロディだったわけである。

しかし、「ザ・ボーイズ」の場合はケツ穴ではなく、ペニスの尿道エンターだった。一体、なぜケツ穴から尿道に変更したのだろう?ショーランナーのエリック・クリプキが真面目に解説している。

「信じられないかもしれませんが、あれはかなり自然に発案されたものなんです」と説明するクリプキによれば、通常、「ヤバい」シーンはエピソードの最後に登場することが多いという。このシークエンスでは、フレンチーとキミコが何らかのスーパーヒーローと戦うという展開の他に、具体的に何を見せるかは未定だったそうだ。クリプキらは、ストーリーの続きを考えるのに必死で、この未定シークエンスを何で埋めるかを決められていなかった。

後になって、「まだやったことのないような、デカいことはないか?」と改めて検討し始めたクリプキら一同。そこでチームの誰かが、ちょうど当時ネットで話題になっていた“アントマンがサノスのケツ穴に入って爆発させればいいじゃん”案を持ちかけた。「キャラクターのケツの穴に入って爆発させれば、マーベルでさえできなかったことを成し遂げられるんじゃない?」という調子で。

しかし、実は「ザ・ボーイズ」はケツ穴爆発というヤバい発想を、とっくの昔に映像化していたのである。シーズン1第2話で、彼らは透明人間のトランスルーセントのケツ穴にプラスチック爆弾をねじ込み、爆発させていたのだ。

「“ケツ穴爆発をやろう”と誰かが提案したときに、“そんなの、もうやったし”と言われるドラマなんて最高ですよね」とクリプキはヤベェことを言っている。「で、ケツ穴が使えないなら、他に使える人間の“穴”ってそう多くないよねと。そうやって決まったんです」。

つまりこのシーン、「ケツ穴がダメなら、尿道があるじゃない」といった具合で決まったわけである。あぁ神様、僕は一体なんて記事を書いているんだ。

「ザ・ボーイズ」シーズン3は毎週金曜日に1話ずつ配信。最終話2022年7月8日(金)配信。

Source:RadioTimes

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。