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『ソー:ラブ&サンダー』に「ストレンジャー・シングス」の影響で削除された場面があった ─ クリスチャン・ベールがダンスを披露するはずだった?

ソー:ラブ&サンダー
©Marvel Studios 2022

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ソー:ラブ&サンダー』では、Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界4」の影響により、変更することになった場面が存在していたようだ。前作に引き続き監督を務めたタイカ・ワイティティいわく、それにはとあるリバイバルブームの影響があったという。

「ストレンジャー・シングス」シーズン4では、ストーリーのキーキャラクターであるマックスがビリーという義兄を失った深い悲しみから殻に閉じこもり、ウォークマンでケイト・ブッシュによる名曲「Running Up That Hill(神秘の丘)」を繰り返し聴いていた。この楽曲の歌詞がマックスのトラウマとリンクしていたり、物語の重要な鍵を握っていたこともあり、1985年にリリースされたものであるにもかかわらず、ふたたびミュージックチャート入りを果たしたのである。

かねてよりケイト・ブッシュのファンだというタイカ・ワイティティ監督は、「あのドラマは大好きなんですけど、ケイト・ブッシュの音楽に思い入れがある自分としては、本当に迷惑しているんです」と、NMEのインタビューにて証言。「だって、僕はもう嫌な年寄りのひとりになってしまったんですから。“ケイト・ブッシュを聴いたことなんて彼らにはないんだ。ドラマを通して1曲だけ聴いただけじゃないか。あいつらはケイト・ブッシュのことを何も知らない。俺は知っているだ!”みたいな」と、ユーモアあふれるワイティティ節を披露している。

とはいえ、ワイティティ監督が困惑してしまったのも無理はないだろう。それはファンだからという理由だけでなく、『ソー:ラブ&サンダー』にてケイト・ブッシュの楽曲を使用する予定だったからだ。“クリスチャン・ベールが、『ソー:ラブ&サンダー』ではケイト・ブッシュのダンスシーンがあるはずでしたと言っていましたが、いかがでしょうか?”という質問に対して監督は、「『ストレンジャー・シングス』の前にはありました!」と返している。「ケイト・ブッシュの曲がたくさん使われていました。『This Woman’s Work』は、ナタリー・ポートマンのキャラクターとのシーンにピッタリでしたよ」。

「ストレンジャー・シングス」シーズン4はシリーズ初の試みである2部作構成で展開され、Vol.1は2022年5月27日、Vol.2は7月1日より配信開始となり、ケイト・ブッシュの楽曲は前編から登場していた。Vol.1が配信開始されてから、『ソー:ラブ&サンダー』の音楽を変更、あるいはシーンをまるごとカットしたとなると、公開まで2ヶ月もない中で急な変更を強いられたことになる。それだけ音楽へのかぶりを避けたかったということだろう。ケイト・ブッシュの音楽に乗せて、クリスチャン・ベールがダンスするシーン、一体どんなものになっていたのだろうか?

『ソー:ラブ&ソー』は公開中。

Source:NME

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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