リンキン・パーク復活を描く映画『Unshatter』予告編が公開 ─ チェスターの死後、新ボーカルとの再出発を追う

世界的ロックバンド、リンキン・パーク(LINKIN PARK)が新体制で再始動するまでを追ったドキュメンタリー映画『LINKIN PARK: UNSHATTER(原題)』の予告編が公開された。米国をはじめ世界各地の劇場で、2026年9月30日より限定公開される。日本での上映予定は明らかになっていない。
2017年にフロントマンのチェスター・ベニントンを失った後、バンドは7年間にわたって活動を休止。残されたメンバーたちは、長年築いてきた歴史と友情を抱えながら、リンキン・パークをどのような形で前に進められるのかを模索していた。やがて新ボーカリストのエミリー・アームストロングと、新ドラマーのコリン・ブリテンとの出会いが、新たな創作へ向かうきっかけとなっていく。
予告編では、バンドが早くから世界的な成功を収めた日々を振り返りながら、「僕たちの人生の多くがLINKIN PARKに注ぎ込まれていた」「それがすべて突然、崩れ落ちた」と語られる。チェスターを失った当時については、「完全なショックと痛み、混乱だった」「親しい友人がいないまま、どうすればいいのかを考えるのは難しかった」と、メンバーたちの率直な言葉も収められている。
また、「感じていることに対して、罪悪感を覚えることさえある」「もう終わったんだと思った瞬間もあった」と、活動を続けることへの葛藤も明かされる。一方で、「たとえ次の章があとひとつだけだとしても、物語を今の終わり方のままにはできない」と、新たな一歩を踏み出す決意が語られている。
やがてバンドは、新ボーカリストのエミリー・アームストロングと、新ドラマーのコリン・ブリテンを迎えて再始動する。ただし、チェスターの代わりとなる人物を探そうとしたわけではなかったようだ。予告編でブラッド・デルソンは、「特定のスタイルで歌える人を探すという考え方は、どこか不誠実に感じられた」と振り返っている。
新たなボーカルを迎えることについて、エイミーは「その人(チェスター)に成り変わることなんて、できるのか」と重圧を口にする。それでも彼らは再起し、ライブに挑む。ステージ上のマイク・シノダが「また会えてうれしいよ」と呼びかける……。
本作は、2022年に行われたスタジオセッションから、アルバム『FROM ZERO』の発表、ブラジル・サンパウロでの大規模公演までを記録。貴重なアーカイブ映像、舞台裏、完売公演のライブ映像、メンバーやファンへの率直なインタビューを織り交ぜながら、喪失の後にもう一度始めることの意味を描く。
監督を務めたのは、リンキン・パークのメンバーで、これまでもバンドのミュージックビデオを多数手がけてきたジョー・ハーン。当初は2024年のサンパウロ公演を記録する企画だったが、撮影を続けるうち、7年ぶりにバンドが再び形を取り戻していく過程そのものが、より大きな物語になっていることに気づいたという。
ハーンは『UNSHATTER』について、喪失や不確実性、友情、再創造をたどる作品だと説明。新たなメンバーがもたらした創造的なエネルギーによって、再出発は過去を置き去りにすることではなく、それを抱えたまま前へ進むことなのだと知ったと振り返っている。
映画に先駆け、9月25日には『Unshatter Film Soundtrack(Live in São Paulo)』もリリース予定。サンパウロ公演で披露されたキャリア横断の楽曲に加え、映画本編では使用されていない音源も収録されるという。現在、「Somewhere I Belong(Live in São Paulo)」が先行配信中だ。
映画『LINKIN PARK: UNSHATTER(原題)』は、2026年9月30日より世界各地の劇場で限定公開。日本公開予定は不明。


























