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『28日後…』ダニー・ボイル監督が新作でAI使用、「有用なツールだ」 ─ 動物シーンで愛護団体から苦情、実際のネズミの代わりに

https://www.youtube.com/watch?v=eokBqEFiVHs

『28日後…』(2002)『28年後…』(2025)のダニー・ボイル監督が、新作映画『Ink(原題)』の制作に生成AIを約30秒使用したことを明かした。古い写真を動かす表現と、新聞社内を走り回るネズミの描写に用いたという。

ボイルが米Vanity Fairのテルライド映画祭でのビデオインタビューで説明した。『Ink』は9月2日に第83回ヴェネチア国際映画祭のオープニング作品として世界初上映され、エンドクレジットにAI使用について記したカードが登場したことから、その用途に関心が集まっていた。

ボイルによれば、生成AIが使用されているのは本編のうち約30秒。数枚の古い写真を、あたかも動いているように見せるために使ったほか、英紙The Sunの編集部を走るネズミの描写にも活用したという。

AIを映画制作に取り入れること自体について、ボイルは一定の条件を付けながら肯定的な見方を示している。

「私の考えでは、AIは多くの点で非常に有用なツールです。ただし、敬意を持って使うことが前提です。」

さらに、人間の俳優をAIによる姿に置き換えるのであれば、その俳優に報酬を支払うべきだとも強調。ボイル自身はAIを、アニメーションやVFXに並ぶ制作上のツールとして捉えているようだ。

ネズミにAIを用いた背景には、『28日後…』での経験もある。ボイルによれば、同作冒頭で本物のチンパンジーを使用した際、動物愛護団体PETAから抗議を受け、それ以降はCGの動物を使うよう心がけてきたという。今回もAIは動物の表現に「非常に優れている」とし、実際のネズミを撮影する代わりに利用した。

新しい映像技術を積極的に取り入れる姿勢は、ボイルの近年の仕事にも見られる。『28年後…』ではiPhone 15 Pro Maxを主要カメラとして採用し、劇中には20台のiPhoneを並べて撮影した特殊ショットも登場した。

『Ink』はジェームズ・グレアムによる同名舞台劇の映画化で、ラリー・ラム役を『罪人たち』『28年後… 白骨の神殿』のジャック・オコンネル、ルパート・マードック役を『ブルータリスト』のガイ・ピアースが演じる。クレア・フォイも共演する。

『Ink(原題)』は2026年12月11日に米国の一部劇場で公開され、2027年1月8日より米国・中南米のNetflixで配信予定。現時点で日本向けの公開・配信日は発表されていない。

Source:Vanity Fair, Reuters, Netflix

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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