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『ブラックパンサー』キルモンガー役マイケル・B・ジョーダン、演技秘話明かす ― 本編登場以前の「日記」つけていた

ブラックパンサー
©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が世界的ヒットを記録する中、記憶に新しいのが、マーベル・シネマティック・ユニバース初の黒人ヒーロー映画となった『ブラックパンサー』(2018)だ。
ライアン・クーグラー監督による鮮やかなストーリーテリングにおいて、主人公ティ・チャラ/ブラックパンサーと並んでひときわ際立った魅力を示したのが悪役のエリック・キルモンガー。演じたのは、『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)などでライアン監督とタッグを組んできたマイケル・B・ジョーダンだ。

このたびマイケルは、米国のテレビ番組“The Late Show with Stephen Colbert”に出演。そこでキャスティングの経緯とあわせて、いつも取り組んでいるという役づくりの方法を明かしている。

エリック・キルモンガーの「日記帳」

『ブラックパンサー』のエリック・キルモンガー役について、ライアン監督は俳優をオーディションするのではなくマイケルを指名している。ある時、「悪役を演じてほしい、ぴったりの役だと思う」という電話がかかってきたのだとか(監督とマイケルの信頼関係や、キルモンガー役の造形についてはこちらの特集記事もぜひご一読いただきたい)。

これまでマイケルとライアン監督は『フルートベール駅で』(2013)と『クリード』でタッグを組んでいる。過去2作品と同じく、二人はエリック・キルモンガー役について「二人で背景を作った」そうだ。

僕はどんな役でも(演じる人物の)日記を書くんです。一番最初の記憶から、脚本の第1ページ目までの。そうやって背景を理解するんですよ。彼(エリック)は特にダークな役柄で、すごく悲しい日記になりました。母親なしで育っていますから、社会のシステムに出たり入ったりしている。里親や養護施設だったりね。あまりにダークなので、たぶんテレビで話すのはふさわしくないですよ。でも奥深い内容になって、本編よりも以前の姿を知ることができました。」

マイケルはエリック役を演じる上で、『ダークナイト』(2008)でジョーカー役を務めたヒース・レジャーを参考にしたという。実はヒースもジョーカーを演じるにあたって役柄の日記をつけていたそうだが、マイケルはこのアプローチを毎回採っているわけで、特別にヒースの方法へ近づけようという意図はなかったのだろう。

映画『ブラックパンサー』MovieNEXは2018年7月4日発売。ロキ役のトム・ヒドルストンからも絶賛された演技とキャラクターを、何度でもしっかりと噛み締めたい。

Sources: The Late Show, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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