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『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』アイアンハート、スーツの重さは約24キロ ─ 「体重のちょうど半分」とリリ役俳優

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
Dominique Thorne as Riri Williams in Marvel Studios' BLACK PANTHER: WAKANDA FOREVER. Photo by Eli Adé. © 2022 MARVEL.

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で初登場したアイアンハート/リリ・ウィリアムズは、早くも自身の開発したスーツで戦いに加わる。演じるドミニク・ソーンは本作が初の大作映画で、ブルースクリーンを背景にした演技も、ワイヤーで吊り上げられての演技も今回が初挑戦だった。

Varietyでは、撮影で着用したアイアンハートのスーツが約24キロ(52.5ポンド)だったことをソーン自身が明かしている。「体重のちょうど半分」という重いスーツを身につけた撮影を、実感のたっぷりこもった言葉で語った。

「(最初に着た時は)本当にかっこいいなと思いました。これは嘘じゃなくて、とんでもない重さだったんですが、リリ・ウィリアムズを演じる一番良い出発点になったんです。彼女はエンジニアであり、メカニックであり、メカが大好きな人だから。自分の思い描いたものを、ゼロから自分の手で形にするわけですよね。

あとからCGが加えられるスーツとは違って、(アイアンハートの)マークIはすべて実物でした。その重さを身体で感じて、動き方を知っていくと──“動きにくい”と言いたい気もしますが──それでも“なんてよくできてるんだ!”って思うんですよ。関節が自由に動くから、いろんな動き方ができる。重いんですけど、“これが飛ぶんだ!”って。」

もっとも、アイアンハートのスーツを着用しての撮影はやはりハードだったよう。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を通じて、ソーンは「肉体的に、精神的に、魂として」強くなれたと語っている。また、リリ・ウィリアムズという役柄を理解するためにも大いに役立ったようだ。「(アイアンハートのスーツは)リリの頭の中に通じる扉です。彼女がどのように考え、何を可能だと思い、そして実現したのか」

アイアンハート/リリ・ウィリアムズは、2023年秋に配信されるドラマ「アイアンハート」で再登場する。ソーンは『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』を「リリという人物の一面を描くもの。彼女の中にある様々な色の一部をお見せしました」と述べている。来たる「アイアンハート」では、リリの日常生活や、危機に巻き込まれるほどの天才ぶりが描かれるということだ。

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日(金)より公開中

Source: Variety

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。