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『ブラックパンサー』ライアン・クーグラー監督、新作コミック映画をプロデュース ─ 怪物狩りの一族、末裔たちの戦い描く

ライアン・クーグラー
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36203771036/

『ブラックパンサー』(2018)のライアン・クーグラー監督が、米Image Comicsの同名人気コミックを映画化する『ビター・ルート(原題:Bitter Root)』でプロデューサーを務めることがわかった。米Deadlineが報じている。

コミック「ビター・ルート」は2018年11月に刊行が開始され、2019年10月時点で通常号が5冊、特別編が1冊発売されている。批評家やファンから絶大なる支持を受けている本作は、第1号が爆発的な売れ行きを記録し、発売の2日後に増刷されたほど。2019年のアイズナー賞(最も権威あるコミック賞)ではベスト・ニュー・シリーズにもノミネートされた。

物語の舞台は、ニューヨーク・マンハッタンのハーレム地区で、アフリカ系アメリカ人のアートや文学、音楽などが隆盛を誇った「ハーレム・ルネサンス」のさなかである1924年。主要人物となるのは、かつてはニューヨークに襲いかかる想像を絶する悪魔と対決していた“怪物狩り”の一家サンジェリーの人々だ。一族は何世代にもわたり、各時代の“偏見”を養分に成長する謎の力でモンスターに変身させられた人々を捕らえて治療してきた。もっとも彼らの全盛期は終わり、一族の多くはこの世を去り、残された家族はモンスターを生かすか殺すかで対立するほど。しかし彼らは、宿敵の侵略を防ぐため、一族が抱える過去の傷と対峙しなければならなくなる。

コミックの映像化権はハリウッド版『ゴジラ』シリーズや『ジュラシック・ワールド』シリーズ、『名探偵ピカチュウ』(2019)の米レジェンダリー・ピクチャーズが2019年3月に取得。報道によれば、このたびクーグラー監督との契約が結ばれたという。同じくプロデューサーには、クーグラー監督の妻であるジンジー・エヴァンスと、クーグラー監督作品『フルートベール駅で』(2013)のセヴ・オハニアンが就任した。コミックのクリエイターであるデヴィッド・F・ウォーカーとサンフォード・グリーン、チャック・ブラウンの3名はエグゼクティブ・プロデューサーを務める。

クーグラー監督は、NBA選手レブロン・ジェームズとルーニー・テューンズのキャラクターが共演する実写・アニメのハイブリッド作品『スペース・ジャム2(原題:Space Jam 2)』で脚本・製作を担当しているほか、『ブラックパンサー』続編(タイトル未定)の脚本を準備中。極めて多忙とみられるが、プロデューサーのみでの参加となるのか、それとも脚本の執筆にも携わることとなるか。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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