ラッセル・クロウの祖先、最後の斬首処刑者だったことが判明 ─ 笑いながら死に、とあるイディオムの語源にもなった男
『L.A.コンフィデンシャル』(1997)『グラディエーター』(2000)などで知られる名優ラッセル・クロウには映画のようにドラマティックなルーツがあったようだ。クロウが自身のXにて、家族の壮大なヒストリーを明かしている。
ニュージーランド生まれにして、ノルウェーやスコットランド、イタリア、ウェールズなど様々な血を引いているクロウは、このところ自らの祖先を遡っていたそう。母方の曾曾曾祖父くらいにあたるルイジ・ゲッジという男性が1829年にイタリア・パルマで生まれ、アルゼンチンやインドを渡り、南アフリカのケープタウンで妻となる女性マリー・アン・カーテンと出会い、ニュージーランドに移り住んだことが分かった様子。
もう一つ、第11代ラヴァト卿サイモン・フレイザーとの直接の繋がりがあるという大きな発見があったとクロウは語っている。フレイザーはイギリス・スコットランドの貴族で陰謀家としても知られる人物。スコットランド起源の王朝ステュアート朝の復活を望み、たびたび反乱を起こした勢力、ジャコバイトに関与した大逆罪で、1747年にロンドン塔にて処刑されているが、生きたまま斬首刑に処された最後の人物という不名誉により歴史に名を残している。その子孫であり、1841年にニュージーランドにやってきたジョン(ジョック)・フレイザーがクロウの父方の祖母側の祖先にあたることをこの度発見したのだそうだ。
歴史上の人物との繋がりに驚きを隠せないクロウはサイモン・フレイザーを「大した人物ですよ」と続けている。何でも、フレイザーの処刑を見物しようと群がった野次馬たちのためにスタンドが用意されたが、その一つが崩壊し、見物客9名が亡くなるという惨事が発生。死の直前にそのことを告げられたフレイザーは思わず笑ってしまい、刀が首に落とされる時まで笑っていたのだそうだ。「爆笑する」というイディオム”laugh one’s head off(=頭が取れるほど笑う)”は、ここから来ている言葉なのだそう。クロウはこのエピソードにも「すごく面白いですよね」とコメントしている。
ちなみにクロウは遺伝子検査を受けたところ、アイルランドの血が強かったようだが、これについてはどこから、誰の血を引いているのかが分からないそう。3代前にクロウ性となった夫婦から現在のクロウ家があるようだが、まだまだ面白い繋がりが見つかるのかもしれない。
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