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マーベルドラマ「デアデビル」の打ち切り、ディズニープラス始動が関係か ─ キングピン役俳優が見解を語る

Marvel デアデビル
David Lee/Netflix

Netflix製作のマーベルドラマ「Marvel デアデビル」(2015-2018)は、多くのファンに惜しまれながらシーズン3で幕を閉じた。ファンの人気も厚く、すでにシーズン4の計画も始まっていたため、キャスト&スタッフも動揺することとなったのである。

シリーズの打ち切りが発表された2018年10月当時、終了の理由は明らかにされなかった。しかしそれから3年を経て、キングピン/ウィルソン・フィスク役のヴィンセント・ドノフリオは、決定の直後から“ある理由”をつかんでいたことを語っている。米Marvel News Deskのポッドキャストにて、ヴィンセントは終了当時の実感を率直に語った。

「全員が良い感情ではなかったと思いますよ。“えっ、ヒットしたのに終わらせるってこと”って思ったはず。だけど、すぐに“#SaveDaredevil”(編注:シリーズ継続を求める署名運動)が始まったんです。その後、たぶんほとんどの出演者が……僕の知るかぎり、チャーリー(・コックス)と僕、それからデボラ(・アン・ウォール)は、そんなことになった理由を知りました。マーベルが何をしていたかを理解したわけです。それはつまり、ディズニープラスが始まるということ。」

終了報道の直後から、「Marvel デアデビル」の打ち切りには複数の説が存在した。マーベル/ディズニー側がNetflixから手を引くことを決断したとも、視聴者数やライセンスの問題からNetflix側が打ち切りを決めたともいわれていたのだ。しかも当時、製作を担当していたマーベル・テレビジョンのジェフ・ローブは「Netflixの下した決定であり、私たちは何も言わなかった」と発言。マーシ・スタール役のエイミー・ラトバーグも、マーベル幹部との面会を経て「(終了が)マーベルの決定だという噂はすべて誤り。完全にNetflixの判断だと思います」とコメントしていたのである。

しかし、どうやらヴィンセントの認識はふたりとは異なるようだ。今回の発言からは、「デアデビル」の終了がディズニープラスのサービス開始に関係していたという見解がうかがえるからだ。ヴィンセントはこうも述べている。

「長い間この業界にいると、ビジネス的な見方はわかります。理解できなかったのは、大成功したものをなぜ終わらせたのかということ。僕たちは落ち込んだけれど、あのとき何が起きていたのかは誰もが理解しているし、どうしようもないことだった。この業界にいると、物事を受け入れることを学ぶようになります。結局はそういう世界だし、そこで僕たちにできることはまったくないから。」

ヴィンセントは「Marvel デアデビル」の終了後も、チャーリー・コックスこそがデアデビル役にはふさわしいと強調し、ときにはシリーズ再開を望む言葉を公に語ってきた。シーズン4が作られなかったことについて、チャーリーとヴィンセントは「お互いの役柄で描けることはもっとたくさんあった」と話し合ってもいたという。奇しくも、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では大きな状況の変化が見えてきたところ。今後、さらなる展開にも期待できるかどうか。

Sources: Marvel News Desk, ScreenRant

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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