アンソニー・マッキー新作、映画史上最悪の不振に ─ 製作費1億5000万ドルで週末興収はわずか48万ドル

『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ』シリーズのアンソニー・マッキー主演による歴史アクション映画『デザート・ウォリアー(原題:Desert Warrior)』が、映画史上でもワースト級の興行的失敗に見舞われた。
米Box Office Mojoによると、本作はアメリカで大人気の『Michael/マイケル』と同じ2026年4月24日に米国の劇場1,010館で公開され、週末3日間で興行収入48万ドルを記録。ところが、製作費は1億5,000万ドルにものぼるという。
本作は7世紀のアラビアを舞台に、主人公の王女ヒンドが、ペルシア皇帝キスラ2世の側室となることを拒んで砂漠へ逃れ、マッキー演じる盗賊バンディットに助けられながら、分裂したアラブ部族をまとめ、キスラの軍勢と戦う物語。ヒンド役はアイーシャ・ハート、皇帝キスラ2世役は「ワンダーマン」(2026)などの名優ベン・キングズレー、その右腕の将軍を『第9地区』(2009)のシャールト・コプリーが演じた。
当初7,000万ドル程度とみられていた製作費が膨れ上がり、公開が遅延し、そして興行的失敗に至ったのは、すべて製作トラブルに起因している。米VultureやDeadlineは、映画が完成するまでの紆余曲折を報じていた。
もともと本作は、サウジアラビアの映画産業を世界にアピールする国家的プロジェクトであり、国内で全編撮影される初のハリウッド式大作として企画されたもの。製作はサウジアラビアの大手メディア企業MBC Studiosで、監督には『猿の惑星:創世記』(2011)のルパート・ワイアットが起用された。
ところが、2021年に撮影が始まった時点で、現地の映画製作インフラは不十分だった。スタジオ施設が未完成だったため、やむをえずホテルの駐車場に仮設セットを建設。機材やスタッフも不足していたため、各国から人員や機材を大量に持ち込んだが、そこに猛暑や砂嵐、コロナ禍の影響が重なった。
それだけならまだしも、ポストプロダクション(撮影後作業)では監督とスタジオが対立。ワイアット監督の編集版にスタジオが納得せず、スタジオ幹部が交代したあと、監督の権限が弱まり、ついにワイアットが企画を離脱するに至った。スタジオは別の編集者を起用して再編集版を製作していたが、こちらも不評に終わり、結局はワイアットが企画に復帰して映画を完成させている。
さらに公開が遅れたのは、イスラエル・パレスチナの紛争が起こったため、アラブ部族とペルシア帝国の戦いを描いた本作に対して、アメリカの映画スタジオやストリーミング企業が消極的になったためだ。プレミア上映が行われたのは、撮影終了から4年近くが経過した2025年9月のチューリッヒ映画祭。その後、2026年2月になって、ようやくVertical Entertainmentが米国・英国の配給権を獲得している。
それでも、映画としてのプロモーションはほとんど行われていなかったようだ。米Colliderのスティーヴン・ウェイントローブ編集長は、本作の興行不振を受けて「この映画の話題を初めて聞きました。製作や上映の連絡を一度ももらっておらず、お金にならなかったのも驚きではありません」と綴っている。
This is the first time I’m hearing about this movie. Never got one email about the production or screenings. Not a surprise it made no money. https://t.co/TnG7TDmiUH
— Steven Weintraub (@colliderfrosty) April 30, 2026
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Source: Box Office Mojo, Deadline, Vulture



























