『DIGGER/ディガー』でもジェシー・プレモンスはやっぱりスゴい ─ 監督も「できるのは彼しかいない、断られたらどうしようかと心配だった」【独自】

「もしジェシー・プレモンスが断ったら、ほかに誰が演じられるのか」。トム・クルーズ主演の最新作『DIGGER/ディガー』で、ひときわ奇妙で印象的な役柄を演じているジェシー・プレモンス。アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督が筆者による単独インタビューで、彼のキャスティングにかけた思いと、役柄の知られざる重要性を語った。
『ブレイキング・バッド』のトッド役で強烈な印象を残して以来、独特の存在感を発揮してきたプレモンス。近年では『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)で、赤いサングラスをかけた恐ろしい兵士を怪演。登場時間はわずかながら、一度観たら忘れられないほどのインパクトを残した。一方、コメディ映画『ゲーム・ナイト』(2018)では、どこか不気味で挙動の読めない警察官ゲイリーを好演。独特の間や表情で、笑いと不気味さを同時に生み出してみせた。
『憐れみの3章』(2024)では、3つの異なる物語でそれぞれ別の人物を演じ分け、第77回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞。『ブゴニア』(2025)では、エマ・ストーン演じる大企業のCEOを宇宙人だと信じて誘拐する、危険な陰謀論者を怪演した。その一方、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023)では、凄惨な連続殺人事件を追う捜査官トム・ホワイトを堅実に演じ、物語の重要な役割を担った。
狂気をはらんだ怪人物から、静かな存在感で物語を支える人物まで。プレモンスには、一筋縄ではいかないキャラクターを、妙な説得力とともに成立させる才能がある。
そんなプレモンスが、イニャリトゥ監督と初タッグを組んだ『DIGGER/ディガー』でも、またしても強烈な存在感を放っている。本作は、トム・クルーズ演じる傲慢な大富豪ディガー・ロックウェルが、自ら引き起こした地球滅亡の危機から世界を救おうとするブラックコメディ。プレモンスの役柄については詳しく明かせないが、物語の中で極めて重要な存在となっている。
そこでイニャリトゥ監督に、この独特な役柄をプレモンスに託した理由を尋ねた。
「このキャラクターを書いている時から、この役を成立させられるのはジェシー・プレモンスしかいないと分かっていました。」

なんと監督は、脚本を書いている段階から、プレモンス以外の選択肢を考えていなかったという。いわば“当て書き”に近い使命だったのだろう。
「とても精密さを要求される、非常に重要なキャラクターなんです。ジェシーが演じる役はあまりにも重要なので、彼がもし断ったら、ほかに誰ができるのか本当に分からなくて、それが心配だったほどです。」
それだけプレモンスの演技力と個性を買っていたということだろう。切り札として彼に賭けていたイニャリトゥ監督だが、「幸い、彼は脚本をとても気に入ってくれて、この作品を気に入り、出演を引き受けてくれました」と安堵したことを振り返る。
「なぜ彼がそこにいるのかを観客が実際に見れば、あの非常に重要な瞬間を担うことができたのは彼しかいなかった、と理解してもらえると思います。」
数々の作品で、クセの強い登場人物に忘れがたい存在感を与えてきたプレモンス。『DIGGER/ディガー』では、その唯一無二の個性が物語の重要な仕掛けを担っている。監督が「彼しかいない」と確信した理由は、ぜひスクリーンで確かめてほしい。
映画『DIGGER/ディガー』は全国公開中。THE RIVER公式YouTubeチャンネルでは、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督へ行った、ここだけでしか見ることのできない貴重な単独インタビューフル動画を公開中だ。
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