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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』未公開シーン追加版、米国で公開決定 ─ 「4分間のアクションシーン」で記録更新狙う

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に未公開シーンを追加した特別版が米国にて劇場公開されることがわかった。

米ソニー・ピクチャーズの発表によると、今回の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』特別版は2019年8月29日(米国時間)にアメリカ・カナダの映画館にて公開され、一部劇場ではIMAXなどでも上映される。新規映像として追加されるのは「4分間の未公開アクションシーン」だというが、映像の具体的な内容は不明。未公開映像を本編に組み込んだ再編集版なのか、あるいは、新規映像をエンドクレジット後などに付加したものなのかも明かされていない。

4分間のアクションシーンって、もしかして…?

『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)に続き、MCU版スパイダーマン映画の第2作目として製作された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は世界各国で大ヒットを記録。2019年8月18日(米国時間)には全世界興行収入が11億900万ドルを突破し、『007 スカイフォール』(2012)の11億856万ドルを抜いて、ソニー史上最大のヒット作となっていた

なお今回の施策は、同じくMCUの超話題作『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)が新映像追加版を米国で再公開したのと同じ戦略によるものとみられる。『エンドゲーム』は作戦が功を奏し、『アバター』(2009)を超えて世界興収ランキングの首位奪取を達成。かたや『ファー・フロム・ホーム』が視野に収めるのは、スパイダーマン映画としての国内興収記録更新だ。『ファー・フロム・ホーム』の米国興収は3億7,667万6,361ドル(2019年8月18日時点)だが、スパイダーマン映画として国内興収の王座にあるのは、サム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)の4億370万6,375ドル。果たして4分間の未公開シーンは、約3,000万ドルのギャップを埋めることになるか。

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)より世界最速公開中

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

Sources: Deadline, Variety, Box Office Mojo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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