経営コンサルタントだろうがスパイだろうが凄腕スナイパーだろうが、できる男はいつでもスタイリッシュでなければいけない。それはもちろん、裏社会で生きる暗殺者だって同じである。 

妻を亡くし、彼女が残した犬も殺された。そんな孤独な暗殺者、ジョン・ウィックもいつもおしゃれだ。ブチ切れてしまってもスタイリッシュだ。今回は映画『ジョン・ウィック』のキャラクターたちから、“できる男”のスタイリングを学んでみよう。 

１．ジョン・ウィック 

 キアヌ・リーヴス演じるジョン・ウィック。彼はとことんシンプルな服装がお好みである。

スーツは、ジャケットも3つボタンのベストもナイフをしまう靴下もすべて黒。パンツはスリムに。もちろんいかなる場合でもスムーズに動けるよう、体にフィットしたデザインでなければならない。それに派手に殺し合ったからといって、破れてしまっては品がない。耐久性に優れた生地を選ぶこと。 

少々色を加えたい場合は、落ち着いたネイビーのシャツを合わせるのがジョン・ウィック流。下に防弾チョッキを着ても着膨れしないように、日頃から体をひきしめておくことも、できる暗殺者……いや、できる男のたしなみだ。

ターゲットがどこに何時に着くか、暗殺者には時計も欠かせない。ゴツい男らしいデザインを合わせるのも良いが、ここはかさばらないように細身のデザインを。中性的な細いベルトのデザインが、品の良さを演出してくれる。

もちろん車はマスタング、そして鉛筆も忘れずに携帯すること。 

また、休日はライダースにデニム、Tシャツと思いっきりカジュアルなスタイルに！　ライダースも黒ではなくブラウンを選べば、仕事の時とは違う柔らかい表情になれる。白Tシャツとデニムは、清潔感あふれる定番スタイルだ。休日に何を着るか迷ったら、このスタイルで間違いなし！ 

２．ウィンストン 

コンチネンタルホテルのオーナー、“イケおじ”代表のウィンストン。ジョンも信頼を寄せる人物であり、厳しいルールを暗殺者たちに課す裏社会のボスだ。貫禄あふれる大人の男、ウィンストンはファッションに遊び心を忘れない。

黒のジャケットに白シャツとシックにきめたら、そこにプラスするのはなんとキュートなドットのスカーフ。かわいらしい小物を投入してこそ、余裕ある大人の着こなしだ。続編『ジョン・ウィック：チャプター2』でも、彼のダンディーなスタイリングに注目したいところである。 

３．ヴィゴ・タラソフ 

ロシアンマフィアのボス、ヴィゴ・タラソフ。子育てには失敗したものの、一応、巨大な組織のボスである。彼はマフィアのボスらしく、ぱっと見て分かる派手な着こなしを披露している。 

ジョンをブチ切れさせたバカ息子を叱るシーンで身につけているのは、これでもか！というぐらいド派手な真っ赤なシャツ。合わせているのはドット柄のネクタイだ。 

タラソフは色を使ったコーディネートがお好きな様子。他のキャラクターたちが黒やグレーなどの色を好んでいる中、なんと紫のジャケットだって着こなしてしまう。ジョーカー（DCコミックス）の他に、こんな色のスーツを持っている人間がいたとは驚きである。 

さすがに表社会で紫のスーツやら赤のシャツを着るわけにはいかないが、ハンカチや靴下などに差し色として加えると、華やかさがアップすること間違いなし！ 

４．マーカス 

ジョンを昔から知っており、親友であるマーカス。彼が得意としているのは、柔和な印象を与える色使いのスタイルだ。 

彼が好んで着ているのは濃いベージュのアウター。裏地までこだわりがあるところがおしゃれポイントだ。ネクタイも無地ではなくボーダー柄で、カジュアルで親しみやすい着こなしを披露している。

できる男はルームウェアだって洗練されていなくてはならない。マーカスはアウターと同じベージュのガウンを着て、仕事終わりにはリラックス。温かいライトのシャンデリア、黒を基調としたインテリアにマッチしているところも抜かりなくおしゃれだ。

５．オーレリオ 

車の修理工場の店主であり、ジョンのマスタングを盗んだヨセフに一発食らわせた男オーレリオ。

ジョンをはじめ、登場人物は皆スーツに身を包んでいる殺し屋たちだが、そんな中、オーレリオは車屋らしくカジュアルなスタイル。ヴィンテージ風のライダースも、くたっとしたこなれ感が味を出している。インナーにはポロシャツを合わせれば、カジュアルすぎず少しかっちりした印象に！　普段着にも、休日にも、ぜひ取り入れたいリラックスしたスタイルだ。 

『ジョン・ウィック：チャプター2』はあの人も参戦 

『ジョン・ウィック』は、2017年7月7日に待望の続編『ジョン・ウィック：チャプター2』が公開される。同作には、ただいま話題沸騰中のあの人が参戦するのだ！　『バイオハザード：ザ・ファイナル』『トリプルX：再起動』でクールな姿を見せてくれたルビー・ローズである。 

彼女が演じるのはイタリアン・マフィアのボスの側近、アレス役だ。洗練されたショートヘア、そして彼女のブルーの瞳に似合う落ちついた紫のジャケットという、凛々しくも美しいスタイリング。続編ではイタリアン・マフィアが敵とあって、ファッション面ではイタリア風のスーツの着こなしをたくさん見ることができそうだ！

『ジョン・ウィック：チャプター2』をご覧になる際には、とにかく強い、強すぎるジョン・ウィックのアクションや、新たに現れる魅力的な敵たちはもちろん、彼らのこだわりがつまったおしゃれにもぜひご注目を。 

映画『ジョン・ウィック：チャプター2』は2017年7月7日公開。

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