リドリー・スコット監督新作『ラスト・サバイバー』8月28日日米同時公開 ─ 「史上最高のディストピア小説」映画化、絶望世界で希望を追い求めろ

『エイリアン』(1979)や『オデッセイ』(2015)、『ブラックホーク・ダウン』(2001)など、映画界で数々の金字塔を打ち立ててきた巨匠リドリー・スコット監督の最新作『The Dog Stars』が、邦題『ラスト・サバイバー』として2026年8月28日に日米同時公開となることが決定した。特報映像とポスターが届いている。
主演を務めるのは、いまハリウッドで注目度を急上昇させているジェイコブ・エロルディ。パンデミック後の荒廃した世界を舞台に、絶望のなかでなお希望を追い求める男の姿を描く。
原作は、アメリカの作家ピーター・ヘラーによるデビュー小説「ドッグ・スターズ」。世界26以上の言語に翻訳されたベストセラーで、「史上最高のディストピア小説」とも呼ばれる、文学性とエンターテインメント性を兼ね備えた終末小説として高く評価されてきた。
物語の舞台は、パンデミックによって荒廃した近未来。主人公ヒッグは、妻を失った悲しみを抱えながら、犬のジャスパーとともに孤独な日々を送っている。何もかも失われた世界で、生き残った人々とわずかにつながりながら、彼はどこかに残っているかもしれない“マシな世界”を信じ、希望のかけらを探し続ける。
特報映像では、そんなヒッグの孤独と執念が切り取られている。「幸せに暮らす人々か? そんな世界はもう無い」と吐き捨てるバングリー(ジョシュ・ブローリン)、「夢ね」と突き放すシマ(マーガレット・クアリー)。絶望を当然のものとして受け入れている周囲に対し、ヒッグだけは「マシな世界があるはずだ」と、かすかな望みにしがみつこうとする。その姿勢が、この作品の核になっていきそうだ。
主演のジェイコブ・エロルディは、『キスから始まる物語』で脚光を浴び、「ユーフォリア/EUPHORIA」でも強い印象を残した俳優だ。さらに『フランケンシュタイン』で第98回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、次期ジェームズ・ボンド候補としても名前が挙がるなど、まさに今のハリウッドを代表する新星のひとり。本作では、派手なヒーロー像ではなく、喪失と希望のあいだでもがく男をどう演じるのか注目したい。
共演陣にはジョシュ・ブローリン、マーガレット・クアリーに加え、アリソン・ジャネイ、ガイ・ピアースといった実力派が揃った。脚本は『レヴェナント:蘇えりし者』にも参加したマーク・L・スミスが担当しており、終末世界の過酷さだけでなく、その中で生きる人間の感情の機微にも踏み込む作品になりそうだ。
終末ものは数あれど、リドリー・スコットがいまこの題材で何を描くのかはやはり気になる。『ラスト・サバイバー』は、世界が壊れた後に残るものが何なのかを問う、骨太なヒューマンドラマになりそうだ。

『ラスト・サバイバー』は2026年8月28日に日米同時公開。
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