キャプテン・アメリカ役の候補だった俳優5名が一挙判明 ─「ザ・ボーイズ」俳優2人、『トロン:レガシー』主演、ジョン・クラシンスキーまで

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でクリス・エヴァンスが演じたキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役の有力候補だった俳優たちが一挙に明らかになった。MCUの製作秘話が綴られた新書『MCU: The Reign of Marvel Studios』の内容を一部抜粋した米Vanity Fairの記事で紹介されている。
候補俳優たちを明かしたのは、MCUでキャスティング・ディレクターを長年務めてきたサラ・フィン。同時期にキャスティングを行いながらも先に済んでいた『マイティ・ソー』(2011)では、当時ハリウッドで無名だったクリス・ヘムズワースがタイトルロールに抜擢されたが、キャプテン・アメリカ役にはもう少し名の通った俳優を見込んでいたという。
そこで、オーディションを受けていたのが次の俳優たち。「ゴシップガール」(2007-2012)ネイト・アーチボルト役で若者から絶大な人気を誇っていたチェイス・クロフォード、「スーパーナチュラル」(2005-2020)の主演を務めていたジェンセン・アクレス、「ジ・オフィス」(2005-2013)で一躍ブレイクを果たしたジョン・クラシンスキー、『トロン:レガシー』(2010)主演のギャレッド・ヘトランド、『父親たちの星条旗』(2006)のライアン・フィリップ。いずれも当時から名を馳せていた俳優たちだ。
このほか、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」(2021)でジョン・ウォーカーを演じたワイアット・ラッセルや『キャプテン・アメリカ』シリーズでバッキー・バーンズを演じたセバスチャン・スタンも、キャプテン・アメリカ役のオーディションを受けていたことが本人たちの発言で分かっている。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』主演のクリス・プラットも脚本読みに参加したが、「あまりハマっていなかった」という理由で落選となった。
先に挙がった5名の中でも、ジョン・クラシンスキーは最終選考まで残り、スーツを着てスクリーンテストに挑んだのだという。結果的に落選となったが、2022年には『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でリード・リチャーズ役を演じ、MCU入りを果たすことになった。また、アクレスとクロフォードは、スーパーヒーロー作品に対する風刺たっぷりの人気ドラマ「ザ・ボーイズ」(2019-)に出演し、アクレスに至ってはキャプテン・アメリカのパロディヒーロー、ソルジャー・ボーイを演じるなど、不思議な繋がりがある。
これだけの著名俳優がオーディションを受けていたキャプテン・アメリカだが、マーベル・スタジオにとって第一候補は常にクリス・エヴァンスだった。しかしエヴァンスはオファーを2度断っていた。最終的にエヴァンスの背中を押したのは、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.だったという。
▼ キャプテン・アメリカの記事
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Source: Vanity Fair