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MCU版『ファンタスティック・フォー』新監督が正式決定

ファンタスティック・フォー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『ファンタスティック・フォー(原題)』の新たな監督が正式に決定した。2022年9月10日(米国時間)、ディズニーの大型イベント「D23 Expo 2022」にて発表された。

このたび監督として正式に告知されたのは、「ワンダヴィジョン」(2021)の監督・製作総指揮を務めたマット・シャックマン。企画発表当初はMCU版『スパイダーマン』シリーズのジョン・ワッツが就任していたが、2022年4月に降板したことを受け、後任者として白羽の矢が立った。「ワンダヴィジョン」がエミー賞のリミテッドシリーズ部門で作品賞候補となったほか、シャックマン自身も監督賞候補となるなど、その実力でスタジオの信頼を得たものとみられる。

MCU版『ファンタスティック・フォー』の監督として、マーベル・スタジオがシャックマンとの交渉に入っていることは2022年8月下旬の時点で報じられていた。当時は交渉の初期段階だとされていたが、シャックマンは就任していた『スター・トレック』新作映画をスケジュールの都合で降板するなど、すでに『ファンタスティック・フォー』就任に向けて動いていたようだ。

なお、シャックマンは「ゲーム・オブ・スローンズ」「ザ・ボーイズ」「メディア王 〜華麗なる一族〜」「FARGO/ファーゴ」などの人気作でエピソード監督を担ってきたほか、現在はハリウッド版『ゴジラ』シリーズなどからなる「モンスター・ヴァース」の新作ドラマ(タイトル未定)で監督・製作総指揮を務めている。大作スーパーヒーロー映画でもその才気が存分に発揮されることを祈るばかりだ。

MCU版『ファンタスティック・フォー』は「フェイズ6」の開幕作で、続く『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(ともに原題)にも繋がる重要な一本となる見込み。ディズニーによる20世紀フォックス買収後、マーベル・スタジオが初めて手がける「ファンタスティック・フォー」の実写化作品で、スタッフには「ムーンナイト」(2022)に携わったグラント・カーティス&ニック・ピピンが参加している。

マーベル・シネマティック・ユニバース版『ファンタスティック・フォー(原題)』は2024年11月8日に米国公開予定

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。