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元『007』キャスティング担当、「次のボンドは女性か有色人種になるか」質問に「いいえ」と自論

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次期ジェームズ・ボンド役をめぐり、女性や有色人種への刷新を否定する意見が、シリーズを長年支えてきた人物から示された。『007』シリーズの過去14作でキャスティングを担当したデビー・マクウィリアムズだ。

マクウィリアムズはティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグという歴代3人のボンド役選定に携わり、およそ40年にわたってシリーズのキャスティングを担当してきた。この度、チェコで開催されたカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭に登壇すると、観客から「ジェームズ・ボンドは女性、あるいは有色人種になり得るか」との質疑。「私の考えでは、いいえ」と答えた。 米Varietyが伝えている。

「イアン・フレミングがひとりのキャラクターを書きました。それこそが、これからも残っていくキャラクターです。私はそう考えています。違う意見の人もいるでしょうが、私はそうは思いません」

これまでの映画版ボンド像を、キャスティングを通じて刷新してきたマクウィリアムズ。もっとも『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)を最後にシリーズを離れており、現在進められている7代目ボンド役の選考には関与していない。

クレイグの卒業後、次のジェームズ・ボンドを女性や有色人種の俳優が演じる可能性は、たびたび議論されてきた。特にイドリス・エルバは、史上初の黒人ボンド候補として長年名前が挙がっていた人物。エルバ本人は後に、自分が実際の候補だったとは考えていなかったと振り返り、現在では年齢面からも可能性を否定している

女性ボンドについては、旧体制でシリーズを率いたプロデューサーのバーバラ・ブロッコリも否定的だった。2020年には、ボンドは「どんな肌の色でもよいが、男性である」と述べ、女性のためには既存の男性キャラクターを置き換えるのではなく、新たな役柄を作るべきだとの考えを示していた。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』ではラシャーナ・リンチ演じるノーミが「007」のコードネームを引き継いだが、ジェームズ・ボンド本人が女性になったわけではない。

一方、マクウィリアムズは今回、フレミングが生み出したキャラクターを維持すべきだと語りながらも、ボンド小説を一冊も読んだことがないと告白。キャスティングでは原作ではなく、あくまで映画の脚本を基準にしてきたという。

また、ボンド役に必要な資質については、「ボンドには殺しのライセンスがあります。彼には危険な要素がなくてはいけません」と説明。ブロスナンとクレイグではそれぞれ異なる側面を表現していたとして、俳優選びに決まった規則はなく、監督やプロデューサーによって求められる人物像も変わると述べている。

現在の『007』シリーズはAmazon MGM Studios主導の新体制に移行しており、第26作は『DUNE/デューン』シリーズのドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、「ピーキー・ブラインダーズ」のスティーヴン・ナイトが脚本を担当。新ボンド役のキャスティングは、「ゲーム・オブ・スローンズ」や『スター・ウォーズ』続3部作で知られるニナ・ゴールドが担っている。

次期ボンド役のオーディションはすでに進行しているが、現時点で具体的な候補者は正式発表されていない。マクウィリアムズも誰が選ばれるかについては「知らないし、意見もありません」と回答している。今回の発言は選考方針を示すものではないものの、歴代3人のボンド誕生に携わった人物による、キャラクターのあり方をめぐる明確な意思表示となった。

Source:Variety

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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