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【ネタバレ】『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』お蔵入りになった東京のシーンがあった

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』
© 2021 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

この記事には、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のネタバレが含まれています。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
Credit: Nicola Dove © 2019 DANJAQ, LLC AND MGM. ALL RIGHTS RESERVED.

『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を手がけたのは日系4世のアメリカ人監督、キャリー・フクナガ。映画公開前に行われたTHE RIVERとの取材でフクナガ監督は、本編の一部設定が自身のルーツから影響を受けていることを明かしていた。その言葉どおり、劇中では悪役サフィンの容姿や基地の庭園、Qが着用しているサロンエプロンなど、そこかしこに日本を思わせる描写が登場したことに観客は気づいただろう。

この日本らしさを演出する上で大きく活躍した人物が、プロダクション・デザイナーのマーク・ティルデスリーだ。このたび米Varietyの取材に応じたティルデスリーによれば、プリプロダクション(撮影前作業)の段階では日本にまつわるアイデアが検討されていたという。「映画では採用されなかったのですが、東京でのシークエンスが実際にありました」と明かしている。

ティルデスリーは、結果的に採用されなかった東京のシークエンスがどのような場面だったのかまでは明かしていない。上述のほかに描かれた日本にまつわる描写といえば、MI6の参謀であるタナーのセリフにあった「日本の諜報部」というワードが印象的であった。世界を巻き込みうるサフィンの野望を打ち砕くべく、MI6は基地周辺にある国々の諜報機関と連携しており、これに日本の諜報部も協力していたのだ。

お蔵入りとなった東京でのシークエンスとは、この日本の諜報部にフォーカスしたものだっただろうか。それとも、デンマークのフェロー諸島で撮影されたサフィンの基地が東京で……と考えるのは、無理があるかもしれない。いずれにせよ、もし日本での撮影が実現していれば1967年の『007は二度死ぬ』ぶりのボンドさん来日が叶っていたが、これはまたの機会にお預けだ。

Source: Variety

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。