『ワイスピ』ヴィン・ディーゼル、故ポール・ウォーカー50歳の誕生日に長文メッセージ「お前が恋しい、愛してる」

俳優ヴィン・ディーゼルが、『ワイルド・スピード』シリーズで共演した故ポール・ウォーカーの50歳の誕生日を祝福した。自身のInstagramで、亡き盟友に向けて長文のメッセージを送っている。
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2013年、ポールは主催するチャリティ・イベントからの帰り道に交通事故に遭い、40歳で帰らぬ人となった。『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)の撮影期間中の出来事だった。
悲劇から早10年、ディーゼルはポールが生きていれば50歳となっていた2023年9月12日に、Instagramを更新。誕生日を祝いつつ、生前の思い出を綴っている。
「10年…もう10年が経ったのか……。それなのに、お前の40歳の誕生日を祝って歌っていたのが昨日のことみたいだ。
お前がいなくなってから、世界はすっかり変わってしまったよ。人類全体で考えれば、今は苦しい時期だ。でもお前のことを考えると、俺は微笑み、なんとかなるさって思える。
この神聖な日を祝うために、昔の写真を遡ってたんだ。思い出が次から次に浮かんできたよ。でもこの写真だけは、スキップできなかった。不思議なんだけど、その時俺の小さな天使(息子)がオフィスに来て、俺を覗き込んでこう言ったんだ。“時代を超越した写真だね、パパ。何世代にもわたって生き続ける写真だよ”って。
もちろん俺は振り向かなかったよ。子供に涙ぐむような姿を見せる必要はないからね。息子は去り際に、“だから僕はクルマを作りたいんだ、彼のためにも”と言ってくれた。
息子はまだ生まれてもいなかったな。お前は『ワイスピ』の製作現場でクルーにこう言ってくれたよな。“ヴィンは生まれてくる息子の為に、ニューヨークへ行かなきゃならないんだ”って。お前には、製作現場にいた人も含めた全員を人生の大切なことに集中させる力があった。
俺にとってこの写真は、俺たちが永遠の兄弟になると確信した瞬間を表している。2010年1月、俺たちがハイチに行く前の夜……お前はただ人々を助けたいという情熱と喜びを持っていた。“ファースト・レスポンダーが待ってどうするんだ”って言ってたな。“そのために人生を捧げたい”って。ファースト・レスポンダーか。それがお前の本当の姿で、それを俺にも少し分けてくれてたんだな。もし辞書で “ファーストレスポンダー ”って調べたら、お前の写真が載っているだろう。
お前が今もいたら、ケーキを切ってみんなで50歳の誕生日おめでとうって歌ってたんだろうな。いや、そうしてないかもな。だって、お前はマウイ島とかモロッコとか、お前を必要としている人のところに行ってただろうから。
お前が恋しい。愛してるよ。美しい魂をこれからも讃え続けるよ。」
ポールは2010年、災害救助を目的とする非営利組織「Reach Out Worldwide(ROWW)」を設立。ハイチやチリ、スマトラ島など、世界各国に足を運び、被災者の救助にあたった。ヴィンがInstagramに投稿した写真は、ハイチ地震に向かう前夜の写真だったのだろう。現在、ROWWは、ポールの弟コディによって引き継がれている。
また、ポールの生誕50年を記念し、彼の死後に娘のメドゥによって設立されたチャリティ基金「The Paul Walker Foundation」からは、『ワイルド・スピードX2』(2003)撮影時のポールの写真を基にデザインされたTシャツが販売される。ミシェル・ロドリゲスやジョーダナ・ブリュースター、リュダクリスといった『ワイスピ』共演者もInstagramでポールの誕生を祝い、記念Tシャツの告知を行なっている。
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