「24 TWENTY FOUR」ほぼ全話の撮影監督が逝去、77歳 ─ リアルタイム感ある映像スタイル立役者

人気ドラマ「24 TWENTY FOUR」の撮影監督として知られるロドニー・チャーターズが逝去した。77歳だった。
全米撮影監督協会(ASC)の発表によると、チャーターズは2026年9月13日(現地時間)、オランダ・アムステルダムで急逝した。死因は明らかにされていない。
ニュージーランド出身のチャーターズは、キーファー・サザーランド主演の大ヒットドラマ「24」でシーズン1~8までの大半を担当。全192話のうち184話を撮影し、2008年のテレビ映画「24 TWENTY FOUR リデンプション」でも撮影監督を務めた。また、自身が撮影を担当しなかった8話のうち3話では監督も務めている。なお、2014年にシーズン9として復活した「24TWENTY FOUR リブ・アナザー・デイ シーズン」には参加していない。
リアルタイムで24時間を描くという革新的な構成で人気を博した「24」は、手持ちカメラや素早いパン、急激なズームを駆使した緊迫感あふれる映像表現でも知られる。チャーターズはその独特なビジュアルスタイルを確立した立役者の一人であり、この功績によって2005年と2006年にはエミー賞撮影賞にノミネートされた。2013年にはASCからテレビ部門の功労賞を授与されている。
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チャーターズは2004年、米専門誌American Cinematographerのインタビューで撮影手法について、「シーンを細かく区切って撮ることはせず、常に一つのシーン全体を撮影しています。すべての場面を二つの方向から撮影するんです」と説明。また、製作総指揮兼監督のスティーヴン・ホプキンスについて、「スティーヴンは、“カメラが絶対に置かれない場所を想像してみてほしい。私はそこにカメラを置きたいんだ”とよく言っていました」と振り返り、型破りな演出哲学が作品の個性的な映像につながったことを明かしていた。
チャーターズは1948年11月25日、ニュージーランド西海岸のニュープリマスで生まれた。父親は肖像写真家で映画製作者でもあり、自身も幼い頃から暗室で育ったという。
オークランド大学イーラム美術学校在学中に制作した短編映画がシドニー映画祭に選出されたことがきっかけで、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入学。同校では後に映画界を代表する監督となるトニー&リドリー・スコット兄弟が同級生だった。一時期チャーターズはスコット兄弟とCM制作にも携わった。
その後は英BBCで音声部門の仕事に従事し、カナダのトロントでニュースやドキュメンタリーのカメラマンとして経験を積んだ後、本格的にドラマの撮影監督として活躍。ドラマ「13日の金曜日」「ハット・スクワッド」「ザ・マンティス」などでキャリアを重ねた。
1996年には「刑事ナッシュ・ブリッジス」のパイロット版を撮影したことを機にアメリカへ活動拠点を移し、同シリーズにも2シーズン参加。その後は「ザ・プリテンダー/仮面の逃亡者」で57話、「ロズウェル/星の恋人たち」シーズン2で19話を担当した。
「24」終了後も、「シェイムレス 俺たちに恥はない」シーズン1~3、リブート版「ダラス」、リブート版「私立探偵マグナム」など人気ドラマの撮影監督を歴任。映画では『ザ・コンクエスト』(1997)、『ジーサンズ はじめての強盗』(2017)などを手がけた。
チャーターズが残した映像表現と功績は、これからも世界中の映像クリエイターに受け継がれていくだろう。
心よりご冥福をお祈りいたします。
Source:American Society of Cinematographers
























