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実写『ストリートファイター』海外最速レビュー ─ 「必殺技きちんと再現」「バカバカしくて楽しい」「掘り下げが足りない」「キャラが原作と別人」

ストリートファイター/ザ・ムービー
ⓒ2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.

カプコンの人気格闘ゲームをハリウッドで実写映画化する『ストリートファイター/ザ・ムービー』の海外最速レビューが到着した。2026年10月12日(現地時間)に米ロサンゼルスでワールドプレミアが開催され、鑑賞した海外メディア関係者や批評家からさっそく感想が寄せられている。

ゲームの世界観や必殺技を大胆に再現したアクション、90年代らしいハチャメチャなノリには好評が集まる一方、脚本やユーモアについては厳しい声も。なかなかの賛否両論となっている。

本作は1993年を舞台に、かつて兄弟のように武術の道を歩んでいたリュウ(アンドリュー・小路)とケン(ノア・センティネオ)が、春麗(カリーナ・リャン)の誘いでワールドウォリアートーナメントに参戦し、その裏に潜む巨大な陰謀に巻き込まれる物語。監督は『バッド・トリップ ~どっきり横断の旅~』(2021)のキタオ・サクライが務める。

好意的な反応では、1990年代のアクション映画を思わせる懐かしさや、原作の荒唐無稽さを真正面から受け止めた作風が支持されている。海外評の一部を紹介しよう。

『ストリートファイター/ザ・ムービー』海外最速レビューコメント

「『ストリートファイター』は勝利だ。映像のノスタルジーも、ユーモアも、魅力的なキャストの見せ方も、90年代への回帰になっている。アンドリュー・小路のリュウは素晴らしいし、コーディ・ローデスは本当に面白い。アンドリュー・シュルツも何度も笑わせてくれる。ローマン・レインズの豪鬼は恐ろしいほどハマっている。特に声がすごい。バカバカしくて、楽しくて、怖いもの知らずの快作だ」(Brandon Davis)

「『ストリートファイター』は、まるで『ブラッドスポーツ』に馬用ステロイドを打ったような映画。愉快なほど大げさで、爆発的なアクションが満載だ。80年代アクション映画のバカバカしさに敬意を払いながら、同時にそうした映画が生んだ有害なマッチョイズムを茶化すようなユーモアもある」(Chris Killian)

「いい大人の私が言うんだから信じてほしい。本当に鳥肌が立った。キャラクターたちの必殺技をきちんと再現していて、ゲームで育った世代へのオマージュとなるイースターエッグが100個以上もある。思わず笑顔になった。ノア・センティネオのケンも最高!」(Maude Garrett)

ストリートファイター/ザ・ムービー
ⓒ2026 Capcom and Legendary. All Rights Reserved.

一方、否定的な感想では、映像面やアクションを評価しながらも、物語の完成度に疑問を呈する声が目立つ。

「良いところもある。2Dアニメーションは美しいし、楽しい格闘シーンもある。でも、結局のところ期待外れ。キャストは良くない台詞を相手にできる限り頑張っているし、見た目も素晴らしい。ジョークはほとんど滑っているし、まるで映画の半分しか観ていないような感覚になる」(Tessa Smith)

「楽しめるところはたくさんある。キャスティングも演技も適切だし、アクションも観客を飽きさせない程度には良い。説明に使われるアニメーションも見事だし、笑える瞬間もある。でも、全体としては設定の掘り下げが足りない。面白いアイデアがあるのに活かされていないから、もどかしい。キャラクター同士の関係性は俳優たちの力で成り立っているが、脚本が十分に支えていない。感情的なシーンもMCU風のユーモアで台無しになる。楽しい映画なのは間違いないけれど、良いところが物足りない物語によって損なわれている」(AxelTalksFilm)

「大胆でリスキーな挑戦をしている。実写格闘ゲーム映画の最高傑作になれるだけの要素はあるが、映画自身がどの方向へ進みたいのか分かっていないように感じる。キャミィ、ベガ、ガイルのキャラクター描写は、混沌とした作風に合わせた結果、原作とは別人のようだ。第3幕ではテンポも少し混乱する。ただし、リュウとケンの兄弟のような関係に焦点を当てた物語には愛情が感じられる。アニメーション、強烈な格闘シーン、楽しそうなキャストのおかげで、問題はありながらも原作への敬意を忘れない、愉快でバカバカしい映画になっている」(Christopher Rates It)

反応を通して比較的共通しているのは、ゲームの必殺技やビジュアルを再現した格闘シーン、そして実写と組み合わせた2Dアニメーションへの評価だ。リュウやケンの演技、キャストの原作キャラクターへのなりきりぶりも好意的に受け止められている。一方で、全編に散りばめられたギャグや、コミカルな演出とシリアスなドラマのバランスについては意見が分かれた。

本作では、原作ゲームを生んだカプコンも製作に深く関わっている。『ストリートファイター6』ディレクターの中山貴之氏は以前、初期脚本が「かなりラフ」だったため、約2年をかけて脚本を磨き上げたことを明かしていた。またケン役のセンティネオも、映画には数百ものイースターエッグが仕込まれていると予告していた。

今回の初期反応を見る限り、こうした原作へのこだわりは一定の成果を上げているようだ。ただし、ゲームへの愛情や忠実な再現と、一本の映画としての脚本の完成度は別問題。原作ファンが楽しめる作品であることと、幅広い観客に支持される作品であることを両立できたのか、評価が分かれるポイントとなりそうだ。

出演者にはほかに、ジェイソン・モモア、デヴィッド・ダストマルチャン、カーティス・“50セント”・ジャクソン、コーディ・ローデス、ローマン・レインズ、アンドリュー・シュルツら異色の顔ぶれが集結。

映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』は2026年10月16日(金)、日米同時公開。

Source:Brandon Davis, Chris Killian, Maude Garrett, Tessa Smith, AxelTalksFilm, Christopher Rates It, Dexerto

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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