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「ザ・ボーイズ」シーズン5、本筋が進まぬ「つなぎ回」ばかり? ─ 製作者が反論「毎回バトルシーンが見たいのか?」

『ザ・ボーイズ』 ファイナル・シーズン
© Amazon Content Services LLC

「ザ・ボーイズ」最終章・シーズン5に対して「フィラーエピソード(穴埋め回、つなぎ回)ばかりだ」という批判が集まるなか、クリエイターのエリック・クリプキが米TV Guideのインタビューで反論している。

2026年4月8日より配信開始となった「ザ・ボーイズ」シーズン5では、キャラクターたちの内面描写に重点が置かれている。こうしたキャラクター主導のエピソードは、派手な展開を求める視聴者に物足りなく映るのか、本筋とは関係ない「フィラーエピソードだ」という意見が浮上している。

これについてクリプキは「キャラクターを掘り下げなくては、最後の数話で起きるどんな出来事も意味をなさなくなる」と指摘し、次のように反論した。

「控えめに言っても、ネット上でかなり多くの不満の声が寄せられています。“何を期待してるんだ? 毎回、大規模なバトルシーンでも見たいのか?”と言いたくなりますね。第一に、そんな予算はない。第二に、それじゃあまりにも空虚で退屈だ。何の意味も持たず、ただ動くだけの“形”になってしまう。」

そもそもテレビシリーズとは、複数のエピソードを重ねてキャラクターアークを丁寧に描いていくものであり、それこそがシリーズ作品ならではの魅力でもある。クリプキは「脚本を書いている段階で、“今書いてるのはフィラーエピソードだ。どうでもいい”なんて思ったことは一度もない。僕らは“重要なキャラクターのディテールを描いている”と考えていたんです」と語り、こう続けている。

「(「ザ・ボーイズ」には)14人、あるいは15人ほどのキャラクターがいて、僕はその全員に対して義務がある。テレビシリーズは“キャラクタービジネス”なので、キャラクターを肉付けし、人間味を持たせ、それぞれの物語を掘り下げる義務があるのです。」

『ザ・ボーイズ』 ファイナル・シーズン
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また脚本家チームにとっては、毎回「クレイジーで大きな出来事」が起きている感覚だったという。「それは時に、“キャラクターの大きな変化”であることもあります。でも、それがプロットではない場合、“何も進展しなかった!”なんて言われる。“何も進展してないだって? どういうこと?”と思いますよ。クレイジーで大きな展開があったけど、誰かが誰かを撃って“バン、バン、バン”とならなかっただけ。もしそういうものを求めているなら、単純に間違った番組を見ていますよ」。

シーズン5のなかでも、第5話『それぞれの物語』は特にキャラクター主導の内容となっていた。ファイアークラッカー、ブラック・ノワール、テラー、シスター・セージ、ソルジャー・ボーイそれぞれに焦点を当てた短編形式で物語が展開され、新たな視点を提示している。「例えば、ファイアクラッカーがどんな状態にあるのかをしっかり描くことが重要でした」とクリプキが語るように、後の展開に重みを与える役割も果たしていた。

ちなみに、クリプキは配信前から「大規模な戦闘シーンはない」と明かしたうえで、「感情的に満足のいくものになる」と予告していた。すでにフィナーレを見届けた批評家からは高い評価を得ており、「道徳的ジレンマ、キャラクターたちの関係性 」の描写、丁寧な積み上げられた重ねを受けた「集大成」としての完成度が称賛されている。

「ザ・ボーイズ」シーズン5はPrime Videoで配信中。毎週水曜日に新エピソード更新。

Source:TV Guide

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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