スピルバーグ、「君がハリウッドを救った、映画業界を救ったんだ」とトム・クルーズを抱きしめる動画が胸アツ

『トップガン マーヴェリック』が映画界を救った──。そんな“胸アツ”な言葉を巨匠スティーブン・スピルバーグにかけられ、トム・クルーズが感極まる映像が話題になっている。

この動画が撮影されたのはアカデミー賞候補者らの昼食会。スピルバーグがトム・クルーズを抱きしめ、次のような言葉をかけている。

「君がハリウッドを救った。劇場配給を救ったんだ。本気だよ。『トップガン マーヴェリック』が映画業界を丸ごと救った。」

2022年5月に『トップガン マーヴェリック』が劇場公開されるまで、映画業界は間違いなく窮地に立たされていた。コロナ禍で、本来劇場でかかるべき大作映画は居場所を失っていた。このままでは映画のあり方が根底から変わるという危機感があった。

それでもトム・クルーズは『トップガン マーヴェリック』の劇場公開に強くこだわって、情勢を見ながら何度も公開延期を繰り返した。満を持して飛び立った『マーヴェリック』は累計14億8,873万ドルの大ヒット。劇場文化復活の記念碑的作品となった。

スピルバーグとトムは『マイノリティ・リポート』（2002）や『宇宙戦争』（2005）でも共にしている。スピルバーグ76歳、トムは60歳。映画界の“神”の1人であるスピルバーグに「君が業界を救った」と労われ、とんでもないですと恐縮して首を振るトムの姿が印象的だ。

steven spielberg telling tom cruise to his face, “you saved hollywood’s ass. and, you might have saved theatrical distribution. seriously. MAVERICK might have saved the entire theatrical industry.” i have to lie down. pic.twitter.com/nYbWbgadM7

— amanda (@marisatomay) February 14, 2023

2023年のアカデミー賞では、スピルバーグの半自伝作『フェイブルマンズ』も『トップガン マーヴェリック』と共に作品賞にノミネート。『フェイブルマンズ』でスピルバーグは、既にゴールデングローブ賞にて作品賞と監督賞に輝いている。そのスピルバーグが「映画界を救った」と敬う『トップガン マーヴェリック』のオスカーでの結果も気になるところだ。