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今なお色褪せない『トータル・リコール』特殊メイク、ロブ・ボティーンの仕事

トータル・リコール
© 1990 STUDIOCANAL

アーノルド・シュワルツェネッガー主演作『トータル・リコール』が、1990年12月1日の日本公開から30年を経て、4Kデジタルリマスター版として2020年11月27日(金)より全国公開されることが決定した。

トータル・リコール
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『トータル・リコール』といえば、おぞましく、独創的な特殊メイクの数々が見どころだ。火星に住むミュータントたちの特殊メイクや、生物に模したロボットを使い撮影を行うアニマトロニクスを担当したのはロブ・ボティーン。今なお色褪せない造形に迫る。

トータル・リコール
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若干14歳で『キングコング』『スター・ウォーズ』などの特殊メイクの現場に参加していた天才少年ロブ・ボティーン。18歳の若さで独立した後、『ハウリング』(1981)のオオカミ男をはじめ、ジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』(1982)に登場する謎の生命体の造形を手掛けるなど、80年代~90年代のSF映画シーンには無くてはならない存在となった。

トータル・リコール
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ボティーンは、バーホーベン監督の『ロボコップ』(1987)でロボコップのデザインと制作を担当。続く本作では特殊メイクとアニマトロニクスを担当し、その才能を余すことなく発揮している。

トータル・リコール
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地球の全自動タクシー運転手“ジョニー・キャブ”などの造形に加え、火星の放射能によってミュータントと化してしまった人々の特殊メイク、シュワルツェネッガー演じるクエイドがピンポン玉サイズの発信機を鼻から抜き出すシーン、火星の減圧に目玉が飛び出すシーンなど、印象的なシーンの数々は全てボティーンが手掛けている。

トータル・リコール
© 1990 STUDIOCANAL

また、ボティーンは本作で3人のスタッフとともに、第63回アカデミー賞特別業績賞(視覚効果)を受賞。本作『トータル・リコール 4Kデジタルリマスター』ではそんなボティーンの造形や特殊メイクなども4Kデジタルリマスターにって、より鮮明に映し出されている。

トータル・リコール
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西暦2084年、地球。しがない労働者のダグ・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、なぜか一度も行ったことのない火星に強い憧れを抱き、毎日のように火星へ行く夢を見ていた。ある日、クエイドは「理想の記憶を売ります」という広告に惹かれ、体験していない記憶を販売する「リコール社」を訪れる。クエイドは“火星を救う秘密諜報員”のプログラムを試すが、トラブルが発生しプレイは中断。その日から、自分の妻や正体不明の集団に命を狙われることに。すべての謎を解くため、クエイドは火星へと赴くが……。

トータル・リコール
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映画『トータル・リコール 4Kデジタルリマスター』は2020年11月27日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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