Menu
(0)

Search

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』トム・ホランドの「行きたくない」アドリブに監督が現場で泣いていた

El Hormiguero https://www.flickr.com/photos/elhormiguerotv/51870431243

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で、スパイダーマン/ピーター・パーカーが「行きたくない」と訴えながら消滅する場面。トム・ホランドの演技を見ていたジョー・ルッソ監督は、撮影中に「モニターの前で泣いていた」という。共演したロバート・ダウニー・Jr.も、「映画全体の感情的な衝撃を8秒で成立させた」と絶賛している。

サノスによって生命の半分が消滅した終盤、ピーターは異変を察知して「気分が悪い」とトニー・スタークに訴え、やがて「行きたくない」と何度も繰り返す。この場面はホランドの即興演技で生まれたことで知られる。『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』で再びタッグを組んだダウニーとジョー監督が、この名場面を米CBRで改めて振り返った。

ジョー監督によれば、脚本にあったのは「気分が悪い」と、トニーに抱えられて横たわった後の「ごめんなさい」。そこから観客をさらに泣かせるにはどうすればよいかを考え、ホランドに次のような演出を与えたという。

「君は行きたくないんだ。16歳なんだから、死ぬなんて何よりも嫌なはずだ。」

その演出を受けると、ホランドは「行きたくない」と繰り返した。ホランドの感傷的な演技を見たジョー監督は、モニター前で涙を流したという。ダウニーもホランドの演技によって場面が完成したことを悟り、「もう僕は動かないでおこう。ホランドが絶好調だから」と、相手の演技を受け止めることに徹した。

「彼があの瞬間を自分のものにしたことで、映画全体の感情的な衝撃を、たった8秒で成立させたんです。」

ジョー監督によると、この別れの場面は物語づくりの段階から逆算して設計されていた。ピーターがトニーの腕の中で消える結末を最大限に効かせるため、2人の間には師弟関係を築き、トニーが生意気な弟子を戦いから遠ざけようとする流れを作った。「彼を連れてきたくなかったし、ずっと守ろうとしていた。まさに、トニーが絶対に起きてほしくなかったことが起きる」というわけだ。

ホランド自身は後に、このアドリブについて「“行きたくない”と何度も言っただけ」と振り返っている。感情を保ちながら何度も撮影したため、「60回くらいロバート・ダウニー・Jr.に抱きついて、肩越しに泣いた」とも語っていた。ホランドの即興だけでなく、ジョー監督の演出と、それを静かに受け止めたダウニーの芝居が重なって完成した場面だったのである。

ダウニーがドクター・ドゥームを演じ、アンソニー&ジョー・ルッソが監督する『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』は、2026年12月18日に日米同時劇場公開。

▼ 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の記事

Source:CBR

Writer

アバター画像
有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly