『フランケンシュタインの花嫁』ダーク・ユニバースからの復活企画が進行中 ─ 『スパイダーマン』プロデューサー、『クワイエット・プレイス』監督が参加

ユニバーサル・ピクチャーズによる有名モンスター映画のリバイバル企画「ダーク・ユニバース」にて計画されていた、『フランケンシュタインの花嫁』(1935)のリメイク企画が再び進められていることがわかった。米Varietyが報じている。
『フランケンシュタインの花嫁』は、1931年の古典モンスター映画『フランケンシュタイン』の続編として製作されたもので、過去には『ブライド』(1984)としてリメイクされている。「ダーク・ユニバース」ではアンジェリーナ・ジョリー&ハビエル・バルデム主演、『美女と野獣』(2017)ビル・コンドン監督で企画されていたが、ユニバース第1作『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)の不振を受け、実現は見合わされていた。
その後、ユニバーサルはダーク・ユニバース構想を再考し、有名モンスターと気鋭のクリエイターを融合させる新戦略に舵を切っている。新たに『フランケンシュタインの花嫁』に参加したのは、トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズや『ヴェノム』(2018)のプロデューサーであるエイミー・パスカル。元ソニー・ピクチャーズ会長という業界の重鎮で、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2020年3月27日公開)も手がけた実力者だ。
また、パスカルとともに企画に参加しているとされているのが、『クワイエット・プレイス』(2018)脚本・監督・出演を兼任したジョン・クラシンスキー。2019年のうちに、『フランケンシュタインの花嫁』やユニバーサルのモンスター映画についての打診を受けたという。パスカルは、トビー・マグワイア版『スパイダーマン』3部作や『死霊のはらわた』のサム・ライミ、『ジュラシック・パーク』(1993)脚本家のデヴィッド・コープの起用も検討しているようだが、こちらの状況は不明だ(コープはダーク・ユニバース当時の『フランケンシュタインの花嫁』にも参加していた)。
その一方、ダーク・ユニバースでのリメイクに起用されていたアンジェリーナ・ジョリーは、ダーク・ユニバース凍結後も企画の実現に力を注いできたといわれる。しかし、パスカルがソニー・ピクチャーズ会長を務めていた2015年に発生したメール流出事件のために、パスカルとジョリーの関係性にはひびが入ったともいわれているほか、すでにジョリーは本作の実現を断念しており、新たな企画に移ったとの情報もある。したがって、今後『フランケンシュタインの花嫁』にジョリーが参加するかどうかもわからない状況だ。
現在、ユニバーサルは「ダーク・ユニバース」の看板を外してモンスター映画のリバイバルを進行中。2020年2月には『透明人間』(1933)のリメイク版『インビジブル・マン(原題:The Invisible Man)』が米国公開されるほか、有名モンスターが競演する『ダーク・アーミー(原題:Dark Army)』、“女性版透明人間”というべき『インビジブル・ウーマン(原題:The Invisible Woman)』、モンスター・ミュージカル映画となる『モンスター・マッシュ(原題:Monster Mash)』も企画されている。
Source: Variety