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【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』キャプテン・アメリカは◯◯◯◯◯◯と◯◯したのか ─ 描かれざる謎、監督が回答明かす

アベンジャーズ/エンドゲーム
MARVEL/PLANET PHOTOS 写真:ゼータイメージ

キャプテン・アメリカはレッドスカルと再会したか

『アベンジャーズ/エンドゲーム』において、ヒーローたちはサノス軍との激戦を繰り広げ、最後にはトニー・スターク/アイアンマンが自らを犠牲にすることでサノスを倒す。すべてが終わった後、残されたヒーローたちには重大なミッションが残されていた。時代を遡って収集した6つのインフィニティ・ストーンを、あるべき場所へと適切に戻さなくてはならないのだ。

その仕事を引き受けたのは、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ。彼はストーンを手に、ブルース・バナー/ハルクの操作するマシンを通じて過去へと一人で戻っていった。しかし、ソウル・ストーンが存在した惑星ヴォーミアには、かつての宿敵レッドスカルがいるはずだ。スティーブはヴォーミアでレッドスカルと再会したのだろうか。再会していたとすれば、その結果は?

ジョー監督はこの問いかけに対して、「キャプテン・アメリカとレッドスカルは戦わないでしょう」と述べている。

「スティーブがソウル・ストーンを返したら、レッドスカルはストーンを元通りにし、次にストーンを求めてやってくる、そして犠牲を払うことになる訪問者を待つのだと思います。キャプテン・アメリカは、ヴォーミアを訪れてもレッドスカルとは戦わないでしょう。なぜならスティーブの任務は、インフィニティ・ストーンを元あった場所にきちんと戻すことですから。それにレッドスカルも、かつてのレッドスカルではありません。今ではいわゆる幽霊のような、まったく別の存在なんです。彼はソウル・ストーンを守るためだけに存在していて、もはや過去の記憶はないのかもしれませんね。」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に続いての登場となったレッドスカルは、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)でキャプテン・アメリカと激戦を繰り広げた。しかしスティーブが冷凍状態で眠りについた一方、レッドスカルはテッセラクト/スペース・ストーンの暴走によって姿を消し、その後70年間も宇宙空間に幽閉されていたのだ。

『インフィニティ・ウォー』の公開当時、ルッソ監督はレッドスカルについて「今では(ヴォーミアに)囚われていて、亡霊のようになっている」述べた。『ザ・ファースト・アベンジャー』のヒューゴ・ウィーヴィングを引き継ぎ、特技のモノマネで2代目レッドスカルを演じたロス・マーカンドも、ヴォーミアのレッドスカルについてこう語っている

「レッドスカルの野心は、彼に大きな傷と、それから大きな知恵を与えた。そうしたものを演技に込めたいと思いました。特に大切にしたかったのは、本作のレッドスカルがとても後悔しているということ。ある程度は反省して喪失感を味わっているし、それに彼は自分の野心に負けたんです。[中略]ほとんど幻のような存在となって、今ではソウル・ストーンに仕えている。人々を導くことだけが彼の目的なんですよ。」

つまり、今やレッドスカルがキャプテン・アメリカを狙う理由もなければ、スティーブがレッドスカルと戦う理由もないのである。

ちなみにジョー監督は、たとえソウル・ストーンをヴォーミアに戻したとしても、その地で命を落としたナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウが甦ることはないと指摘している。「ストーンを“返す”のではなく、“あるべきところに戻す”わけですから。ソウル・ストーンのために失われた魂は、その後もずっとそこに残り続ける。ですから、ブラック・ウィドウは永遠に死んでしまったままなんです」。

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映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: 贵圈

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。