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タイカ・ワイティティ、古典的アメコミ『フラッシュ・ゴードン』を実写映画化 ─ 監督・脚本に就任、アニメ化企画から変更

フラッシュ・ゴードン タイカ・ワイティティ
[左]Public Domain [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36201776766/

『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』を控えるタイカ・ワイティティが、アメコミ原作映画『フラッシュ・ゴードン(原題:Flash Gordon)』の実写化企画を進行していることがわかった。

コミック『フラッシュ・ゴードン』は、1936年より新聞連載作品として人気を博したシリーズで、主人公フラッシュ・ゴードンと惑星モンゴの支配者・ミン皇帝の戦いを描いた。2019年、ワイティティは『フラッシュ・ゴードン』のアニメ映画版で監督・脚本を務めると報じられていたが、その後、実写映画化に企画が変更されたということだ。

Colliderにてプロデューサーのジョン・デイヴィスが語ったところによると、ワイティティは『フラッシュ・ゴードン』の企画開発中で、まだ脚本の執筆には入っていないとのこと。現時点ではキャラクターの設定や作品のトーンを詰めている最中だというから、実現にはしばらく時間を要しそうだ。今後、ワイティティは『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』や『スター・ウォーズ』新作映画をはじめ、いくつもの企画を控えているのである。

ワイティティは1980年製作の実写映画版『フラッシュ・ゴードン』の大ファンで、成長の中で大きな影響を受けたそう。当初のアニメ映画化もワイティティの提案だったが、企画開発が進んだのちに「実写でやりたい」と再提案があったと語られている。

「彼(ワイティティ)には、非常に素晴らしい、おもしろいビジョンがあるんです。みなさんが知っているのはタイカが作ることだけですが、タイカらしい作品になりますよ。タイカが(『フラッシュ・ゴードン』の)世界をどう見るか、ということです。彼は世界一すごい、世界一愉快な人ですから、次元の違うことを考えています。タイカの特別な部分がすべて詰まった映画ですし、それが非常に面白い形で、原作のコンセプトを引き出すことになります。」

『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(2016)でワイティティに注目したというデイヴィスは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の後から本作の話し合いを進めてきたという。「彼が撮るべき映画ですから、監督できる人は彼しかいない」と述べ、脚本のみならず監督としての力量にも期待を寄せた。

なお、『フラッシュ・ゴードン』の実写映画化企画は2018年にも報じられており、当時は『オーヴァーロード』(2018)のジュリアス・エイブリーが監督・脚本を務め、プロデューサーをデイヴィスと『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が担当するといわれていた。しかし、こちらの企画はその後動きがないため、実写化企画そのものがワイティティにスライドした可能性もある。製作は20世紀スタジオ。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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