「みんな悲しいスパイダーマンを観たいでしょう?」 ─ 『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』作曲家が「悲しいスパイダーマン映画を作りたかった」と発言

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、悲しいスパイダーマン映画になるのかもしれない?音楽を手がけたマイケル・ジアッキーノが、本作のスコアに込めた切ないアイデアを明かした。
米サンディエゴ・コミコンで開催された「Musical Anatomy of a Superhero」パネルに登壇したジアッキーノは、新作について「大好きです。本当に素晴らしい映画。皆さんに観てもらうのが待ちきれません。トム・ホランドも、みんな最高です」と絶賛したと、米GamesRadarが伝えている。
その一方、MCU版『スパイダーマン』シリーズの音楽を4作続けて担当するにあたり、これまでとは異なるものをどう持ち込むか悩んだという。そこでジアッキーノは、デスティン・ダニエル・クレットン監督に、ピーター・パーカーのテーマ曲から音を削っていくアイデアを提案した。
「彼のテーマから余分な音を取り除いていったらどうだろうと考えました。彼が今では失ってしまった人生のあらゆる断片を、一つずつ剥ぎ取っていくように表現できるんじゃないかと。」
会場から同情するような声が上がると、ジアッキーノは「そう、すごく悲しいんです」と応じ、「僕は『悲しいスパイダーマン映画を作りたい』と思いました」と冗談交じりにコメント。「みんな悲しいスパイダーマンを観たいでしょう?だって、みんな悲しいから、一緒に悲しめる。最高ですよね」と続けた。
もっとも、この発言は本編で新たな悲劇が起こることを明かしたものではない。ジアッキーノが語っているのは、あくまでピーターのテーマ曲に施した音楽的なアプローチについてだ。実際にジアッキーノは、音を削ってもテーマが成立するのか試したかったと説明し、旋律を「根っこの部分」まで絞り込んだ結果、「3作前からこうしておけばよかったかも」とも振り返っている。
ただし、「彼が今では失ってしまった人生の断片」という表現は、現在のピーターの境遇を象徴するものでもある。前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)のラストでは、世界を救うため、すべての人々の記憶からピーター・パーカーの存在が消去された。恋人MJや親友ネッドにも忘れられたピーターは、真実を打ち明けることを断念し、誰にも正体を知られないまま、ひとりでスパイダーマンとして生きる道を選んだ。
新作の舞台は、それから4年後。ピーターはニューヨークでの犯罪との戦いに打ち込みながら、かつての友人たちが自分のいない人生を歩んでいく姿を見つめているという。パニッシャー役のジョン・バーンサルも、本作のピーターを「自分を閉ざし、自分が何者なのかを理解しようとしている、ダークなスパイダーマン」と表現していた。
失った人々や人生を抱えたまま4年間を過ごしてきたピーターの孤独が、物語と音楽の両面で重要なテーマとなりそうだ。映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』は、2026年7月31日より日米同時公開。
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Source:GamesRadar





























