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【ネタバレ】「ホークアイ」第5話で明かされた衝撃の事実について

ホークアイ
(C)2021 Marvel

この記事には、「ホークアイ」第5話「ローニン」の重大なネタバレが含まれています。

ホークアイ
(C)2021 Marvel

「ホークアイ」第5話では、これまで謎に包まれていた「黒幕」の存在がついに明らかにされる。エコーことマヤ・ロペスの“おじさん”の正体だ。

本ドラマでホークアイ/クリント・バートンやケイト・ビショップの主な相手は、マヤ率いるジャージ・マフィアの連中。彼らには、マヤを育てた“おじさん”という大ボスがおり、その存在は恐れられているようだった。

ドラマの第3話では、マヤの幼少期を紹介する映像に“おじさん”の腕が登場。スーツを着た白人と思しき手だったことから、ファンの間では「キングピンではないか?」との説が熱を帯びて語られていた。

もともと原作コミックで、マヤはキングピンの養女として育てられたという設定。そのためファンは、マヤが本作に登場すると知ったときから、その背後にはキングピンの影があるのかもしれないと推測していたのである。

第5話では、クリント暗殺に現れた“ブラック・ウィドウ”エレーナとケイト・ビショップの奇妙な接触が描かれた。エレーナは何者かに雇われたと口を割っていたが、エピソードの最後では、その雇い主とはケイトの母エレノアであることが明かされる。そこでケイトが受信したメッセージには、衝撃的な動画が添付されていたのだった。白いスーツ姿の白人男性だ。クリントはその男について「キングピンだ」とケイトに伝える。

キングピン、ついに「ホークアイ」に参戦

この第5話については、「Twitterで少しばかり騒ぎになる」との予告も登場していたが、その真相とはキングピン再登場だったのだ。Netflixのマーベル・ドラマ群が、MCUと正式なクロスオーバーを果たした、記念すべき瞬間である。

あまりご存知ない方のために改めて簡単に解説しておこう。キングピンとは、2015年から2018年にかけて全3シーズンがNetflixで配信されたドラマ「デアデビル」のヴィラン、ウィルソン・フィスクのことだ(このキャラクターのスゴいところはこちらの記事を参照)。Netflixは他にも「ジェシカ・ジョーンズ」や「ルーク・ケイジ」、「アイアン・フィスト」、「ザ・ディフェンダーズ」に「パニッシャー」といったドラマを制作していたが、マーベル・スタジオとの権利都合によって2018年ごろに軒並み打切り終了。いずれも独自のトーンで人気のあるシリーズだったから、ファンはMCUとのクロスオーバーを長らく熱望していたのだ。

これらNetflixのドラマたちの世界はMCUに組み込まれているもので、ドラマ劇中でもMCUの出来事は言及される。一方、マーベル・スタジオの作品でNetflixドラマの出来事は反映されたことがなかったのだが、「ホークアイ」がついにその壁を破り、二つの世界を相互的なものにしたというわけだ。

もっとも、ファンはドラマ「ワンダヴィジョン」のクイックシルバー登場について肩透かしを食らったことを忘れたわけではない。「ホークアイ」のキングピンも、Netflix版から設定を一新している可能性もないわけではない。

ホークアイ
(C)2021 Marvel

しかし、ここではあえて、Netflix版のキングピンがそのまま登場するのだという可能性を信じたい。思えば、第2話でマヤが初登場した時の部屋の赤い灯りや、第5話の中古車店でマヤとローニンが戦ったファイトシーンの映像トーンなど、どこか「デアデビル」を意識させるような演出が目立った。極め付けは、第5話配信後にキングピン役のヴィンセント・ドノフリオ本人が投稿したこちらのツイートである。「When I was a boy…」とは、ドラマ「デアデビル」でのキングピンの象徴的なセリフだ。

ドノフリオが添付している画像は、第5話エンドクレジットで最後に登場するイラストだ。クリントとケイトが向き合うニューヨークの街を、キングピンの巨体が呑み込んでいる。まるで、今までの出来事は全て、この“大物(big guy)”の思う壺だったと暗示するようだ。そういえば、第5話で格闘が行われた中古車店の名が「ファットマン中古車」だったのも意味深である。

「ホークアイ」にキングピンが登場したことで、Netflixドラマ群の他のキャラクターたちについても、MCUに登場可能であることが芋づる式に判明する。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギは12月、「もし今後の作品にデアデビルが登場するとしたら、演じるのはチャーリー・コックス」と話し、その全ては「今後数週間のうちに」判明すると予告していた。もしかすると、キングピンの他にも、デアデビルたちも続々とMCUに帰ってくるのかもしれない。

さて、「ホークアイ」は12月22日配信の第6話をもって終了。大物キングピンが、次の1話限りでやっつけられるとは到底考えられないが、果たして今後のMCUにいかに絡んでくるのだろう?「デアデビル」の流れを汲めば、キングピンは“マン・ウィズアウト・フィアー”ことデアデビルとの決着をつけたいと考えているはずだが……。

ドラマ「ホークアイ」はDisney +(ディズニープラス)で独占配信中。

キングピンのスゴさはこちら

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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