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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』撮影開始!しかし俳優陣は脚本未読、カンバーバッチは代役で出演?

マーベル・シネマティック・ユニバースの集大成である映画アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、アメリカでの公開まで約1年3ヶ月あるにもかかわらず、すでに大きな注目を集めている作品のひとつだ。多くの話題作と同様、その準備やスケジュールも話題となっており、本編の撮影がすでに始まったやら、始まっていないやら、その真偽すら定かでない状況だった。

しかし、ここにきてようやく正確な情報が入ってきた。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、そしてシリーズ第4弾となる『アンタイトルド・アベンジャーズ(仮題)』の撮影は、アメリカ現地時間の1月23日(月曜日)からスタートするという。この情報を提供したのは、映画情報サイト・コライダーの編集長であるスティーブン・ワインストローブ氏だ。

なおイギリス・テレグラフ誌は、『インフィニティ・ウォー』『アンタイトルド~』の撮影が2017年2月28日よりスコットランドで6ヶ月間行われることを報じていた。この情報が誤りでなければ、スコットランド以外のどこかで撮影はスタートすることになるようだ。

もっとも『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の製作には、現時点で二つの奇妙な特徴が確認されている。

①出演者が脚本を読ませてもらっていない

マーベル・シネマティック・ユニバースを現代随一の人気シリーズに育て上げたマーベル・スタジオは、『スター・ウォーズ』シリーズのルーカスフィルムにも肩を並べるほどの“秘密主義”で知られている。おそらくそのせいだろう、『インフィニティ・ウォー』への出演が決定している俳優陣もいまだ脚本を読ませてもらっていないというのだ。

ソー役を演じるクリス・ヘムズワースは、先日のゴールデングローブ賞授賞式に登場した際、いまだ『インフィニティ・ウォー』の脚本を読んでいないことを明らかにしていた。クリスは「ハラハラする」と心境を打ち明けつつも、「これがマーベルのやり方だ」とも話している。またホークアイ役のジェレミー・レナー、スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンも、いまだ脚本を読んでいないという。しかし常連俳優ともなれば、そこまで驚くことでもないということか……。

一方、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に出演しているメンバーは、『アベンジャーズ』とのクロスオーバーという一大イベントを控えていることもあってか、やや心配そうな雰囲気だ。クリスと同じく、ゴールデングローブ賞の授賞式に登場したゾーイ・ザルダナ(ガモーラ役)は「いつ読ませてもらえるか分からないの」と話している。ドラックス役のデビッド・バウティスタは、撮影を前日に控えた昨日(1月22日)、こんなツイートを残している。

この投稿によると、バウティスタは撮影初日から現場に登場するにもかかわらず、まだ脚本を読んでいないという。こうなると考えうるのは、現場で台詞を渡され、その場で撮影に臨むというスタイルしかなさそうだが……。

『インフィニティ・ウォー』『アンタイトルド~』は、2017年を通して撮影が行われる計画だ。バウティスタがいうところの“MarvelShroudofSecrecy(秘密主義に覆われたマーベル)”は、おそらく物語の内容や脚本のデータが俳優から流出することを恐れたのだろう。こうした厳格な情報管理が行われている以上、今後も『インフィニティ・ウォー』の情報はなかなか流れてきそうにない。

②ドクター・ストレンジに代役俳優が起用。出番は少ない?

いまや出演者のほとんどが有名俳優となったマーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、製作の大きな課題は「撮影スケジュールの調整」だ。現実に『インフィニティ・ウォー』では、数名の俳優が撮影に全日程参加できないことが判明している。

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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