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『スター・ウォーズ』幻のカイロ・レン映画、現時点で製作なし ─ 「フォースは我々と共にない」

アダム・ドライバー adam driver
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/27163437599/ Remixed by THE RIVER

『スター・ウォーズ』でアダム・ドライバー演じるベン・ソロ/カイロ・レンの“その後”を描くはずだった幻の映画『The Hunt for Ben Solo(原題)』は、現時点でも製作予定はないようだ。ルーカスフィルム社長兼最高クリエイティブ責任者のデイヴ・フィローニが回答した。

DeadlineがD23の会場でフィローニに『The Hunt for Ben Solo』の今後を尋ねたところ、次のように語っている。

「ここにはありません。ここで見つかることはないでしょう。その件に関しては、フォースは我々と共にありません。この企画に向けられている皆さんの愛情はうれしいです。」

「今後も決して実現しない」とまで断言したわけではないものの、少なくとも現在、『The Hunt for Ben Solo』が再始動していることを示すものではない。むしろフィローニは、企画を支持するファンの熱意に理解を示しながらも、現状については否定的な回答を返した形だ。

『The Hunt for Ben Solo』の存在が明らかになったのは2025年10月。ドライバー自身が2021年ごろからカイロ・レン/ベン・ソロ役への復帰を模索し、スティーブン・ソダーバーグ監督と約2年をかけて映画企画を練っていたことを明かした

物語は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)の後を舞台とするもの。同キャラクターに「やり残したことがある」と感じていたドライバーがソダーバーグに構想を持ち込み、ソダーバーグとレベッカ・ブラントがストーリーを作成した。これを当時のルーカスフィルム社長キャスリーン・ケネディ、副社長キャリー・ベック、最高クリエイティブ責任者だったフィローニに提案したところ、3人は関心を示したという。その後、『コンテイジョン』(2011)などのスコット・Z・バーンズが脚本を執筆した。

完成した企画をルーカスフィルム側も気に入っていたというが、最終的にディズニーのボブ・アイガーCEO(当時)とアラン・バーグマンに持ち込まれたところ却下。ドライバーによれば、2人は『スカイウォーカーの夜明け』で命を落としたベン・ソロが、なぜ生きているのかを理解できなかったという。

今回のフィローニ発言で興味深いのは、まさにフィローニ自身が、最初に企画を聞いた際には関心を示していた人物のひとりであることだ。その後、2026年1月にケネディが退任し、フィローニはルーカスフィルムの新たなトップに就任。企画発覚後には経営陣の交代によって再検討される可能性に期待する声もあったが、少なくとも現在のフィローニの回答を見る限り、トップ交代が『The Hunt for Ben Solo』の復活に直結したわけではない。

企画の存在が明らかになってからは、実現を求めるファンによる運動も拡大。2025年10月にはディズニー本社上空に企画実現のメッセージ横断幕を掲げた飛行機が飛ぶなど、異例の盛り上がりを見せていた。フィローニが今回「この企画に向けられている皆さんの愛情はうれしい」と応じたのも、こうした根強い支持を踏まえてのことだろう。

一方、ソダーバーグ本人は2026年4月、経営陣の交代を受けて企画を再び売り込むつもりはあるかとの質問に「ない」と回答。「実現するものなら、もう実現していた。話はそれだけです」と語り、自ら復活を働きかける考えがないことを明確にしていた。

『スター・ウォーズ』の次なる劇場映画『スター・ウォーズ/スターファイター』は2027年5月28日に米国公開予定。カイロ・レン再演の道がひとまず断たれたアダム・ドライバーは、同じディズニー傘下であるマーベル・スタジオの新映画『X-MEN』で、ヴィランのミスター・シニスター役を演じることがアナウンスされている

Source:Deadline

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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