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『Michael/マイケル』批評家と観客評価のズレ、プロデューサーが本音語る ─ 「若者はもう批評を読まない」

マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』をめぐって、批評家と観客の評価の差が話題となっている。米レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家スコアと観客スコアのあいだに大きな開きがあり、いわゆる“批評家には厳しく、観客には支持される”タイプの作品として受け止められている。

https://www.rottentomatoes.com/m/michael

この反応について、本作のプロデューサーであり、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)も手がけたグレアム・キングはどう見ているのか。THE RIVERは、来日したキングに一対一の単独インタビューを敢行。キングは率直な言葉でこう語った。

「まず、私は多くの批評家が批評していたのは、私たちの映画ではなく、マイケルの人生だったと思っています。そもそも批評家は、伝記映画にはいつも厳しいものです。

批評家は『ボヘミアン・ラプソディ』も気に入っていませんでした。Rotten Tomatoesでは61%でした(※本記事時点で60%)。だから『Michael/マイケル』よりは高かったけれど、決して良い数字ではありませんでしたよね。彼らは、自分たちをより芸術的な批評家だと考えたがるところがあります。たとえば、ロビー・ウィリアムスが猿になった伝記映画(『BETTER MAN/ベター・マン』)には98%をつける(※本記事時点で89%)。でも、アメリカでは誰もあの映画を観ていないですよ。

つまり、ファンや一般の観客は、もう一度、批評家たちに対して『自分たちはあなたたちの言うことを聞いていない』と示したのだと思います。

『ボヘミアン・ラプソディ』の時の方が、私はもっと腹が立ちました。なぜなら、あれはもっと評価されるべき映画だと思っていたからです。でも、アカデミー賞は4部門受賞したでしょう。興行収入は9億ドルに達したでしょう。

それに、今どれだけの若い人たちが批評を読むでしょうか。彼らには何かを読む時間すらないでしょう。

もちろん、そういう評価は腹立たしいものです。でも結局のところ、私はニューヨーク・タイムズのために映画を作っているわけではありません。世界中の観客が劇場に来て、称え、学び、楽しむために映画を作っているんです。私はこうした作品を『歴史映画』と呼んでいます。そこには歴史があり、同時に現実から離れて楽しむ時間もあるからです。

だから、批評家が気に入らなかったとしても、私がやっていることを止める理由にはなりません。もし観客が劇場に来なかったら、その時は考え直すでしょうけれどね(笑)」

映画『Michael/マイケル』は大ヒット公開中。THE RIVER公式YouTubeチャンネルでは、本作でマイケル・ジャクソン役を演じたジャファー・ジャクソン、その幼少期役のジュリアーノ・クルー・ヴァルディ、プロデューサーを務めた重鎮グレアム・キングへの単独インタビュー動画を公開中。撮影の裏側や背景など、映画がより楽しめるようになる貴重なトークをたっぷり引き出している。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者、運営代表。執筆・編集から企画制作・取材・出演まで。数多くのハリウッドスターに直接インタビューを行なっています。お問い合わせは nakataniアットriverch.jp まで。

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