「マインドハンター」主演ジョナサン・グロフ、シーズン3実現なら「すぐに戻る」

デヴィッド・フィンチャーが監督・製作総指揮を務め、高い人気を得たNetflixシリーズ「マインドハンター」(2017-)。1970年代を舞台にFBI行動科学課の特別捜査官が殺人鬼のプロファイリングに挑むサイコスリラーで、シーズン2まで製作されたが、残念ながらシリーズの再開は無期限保留となっている。
主人公のホールデン・フォード役を演じたジョナサン・グロフは、その後も『アナと雪の女王』シリーズのクリストフ役や『マトリックス レザレクションズ』(2021)のスミス役などで活躍の幅を広げている注目の俳優。このたび米The Hollywood Reporterにて、シーズン3実現の折には必ず復帰するとの意向を示した。
「マインドハンター」製作保留の報道をどう受け止めたか、という質問に対して、ジョナサンは「僕にとって『マインドハンター』という作品はフィンチャーそのもの」と回答。フィンチャーとの仕事を経験できたことが自分の喜びであり誇りだったと述べつつ、NBAチーム・レッドブルズが絶頂期の1998年に解体されたことを引き合いに出している。
「僕はスポーツに詳しいわけではないけれど、シカゴ・ブルズのようだと思っています。同じチームで次のシーズンもやるのか、それともジェネラルマネージャーの指示に従うことになるのか。ジェネラルマネージャーが止めるべきだと思うなら、僕たちはそれに従わなくてはいけません。デヴィッド(・フィンチャー)にはそういう感覚がありますね。彼が新しいシーズンをやりたいと思ったとき、僕はすぐに戻ります。彼のビジョンと直感を信じているから、今まで通り彼に任せているんです。」
2019年12月、ジョナサンをはじめとする出演者は製作保留に伴って契約から解放されている。フィンチャーは大変な労力を注ぎ込んだ「マインドハンター」シーズン2を経て、『Mank/マンク』(2020)をはじめとする別の企画に集中する姿勢に転じたのである。保留の背景には製作費に対して視聴数がふるわないという現実もあったが、フィンチャーは以前「いつかまたやりたい」とも語っていた。
なおジョナサンは、「もし本当に声がかかったら、他の皆さんもなんとか戻ってこられるのでしょうか?」という問いには「フィンチャーへの敬意がありますから。メンバーのそれぞれが戻ってこないなんて僕には考えられません」と応じている。やはり、すべてはフィンチャーの意向ひとつということだろう。
現在、フィンチャーはNetflixとの独占契約を結んでおり、新作映画『The Killer(原題)』を企画中。マイケル・ファスベンダー、ティルダ・スウィントンらが出演する同作は2021年秋に撮影が始まるというから、もし「マインドハンター」が再開される場合もその後のことになるだろう。ちなみに、シーズン1のエピソード監督であるアシフ・カパディアは、世界中のファンに「シーズン3への大きな関心と需要をNetflixに知らせて」と呼びかけた。「もしも声が大きくなれば、本当に実現するかも」と。
Netflixシリーズ「マインドハンター」シーズン1・シーズン2は独占配信中。
▼デヴィッド・フィンチャー の記事
フィンチャー監督『ザ・キラー』ブラッドリー・クーパー『マエストロ』などNetflix映画4作のビジュアルと予告編が一挙公開 この秋冬の、本気ネトフリ デヴィッド・フィンチャー監督最新作『ザ・キラー』予告編&ポスターが米公開 ─ マイケル・ファスベンダー主演 『セブン』脚本家と再タッグ Netflixアニメ「ラブ、デス&ロボット」シーズン3が5月配信決定、予告編も登場 ─ デヴィッド・フィンチャーがアニメ監督デビュー 愛と死がテーマ 【夕刊】アカデミー賞、米視聴率で苦戦/フィンチャー新作撮影終了/コリン・ファース主演ドラマ、5月米配信へ まとめてお届け 中国版『ファイト・クラブ』エンディング修正、デヴィッド・フィンチャー監督が批判「理解できない」 痛烈
Source: The Hollywood Reporter