ジェイソン・モモア、『ジャスティス・リーグ』サイボーグ役俳優の告発を支持 ─ 「目くらましの偽告知を出された」

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)でサイボーグ役を演じたレイ・フィッシャーが、再撮影を指揮したジョス・ウェドンや、プロデューサーのジェフ・ジョンズ&ジョン・バーグらを告発した件に新たな動きだ。アクアマン役のジェイソン・モモアが、Instagramを通じてフィッシャーとの連帯を表明した。
2020年7月1日(米国時間)、レイは『ジャスティス・リーグ』でのジョスの振る舞いについて「下劣で、虐待的で、プロではなく、全くもって受け入れがたいものだった」と批判。ジェフとジョンについても厳しい視線を向け、のちに米ワーナー・ブラザースに対して撮影現場に関する調査を要求した。ところが9月に入ってから、この調査をめぐってレイとワーナーは対立し、互いに声明やコメントを発表する事態となっている。
こうした経緯を受けて、9月8日にモモアはInstagramのストーリー機能にて「#IStandWithRayFisher(レイ・フィッシャーを支持します)」というハッシュタグとレイの写真を投稿。これはレイ自身のTwitterでも拡散され、メインキャストから初めてレイを支持する声が上がったとして話題を集めた。そして9月14日、モモアは改めてレイへの支持を表明し、ワーナー側を激しく批判している。
「こんな戯言はやめるべきだ。そして、ワーナーの監視下で何かを経験したレイ・フィッシャーや他の全員に目を向けなければいけない。適切な調査が必要だ。僕が最低だと思ってるのは、『ジャスティス・リーグ』の再撮影で僕らが不愉快な思いをしたとレイ・フィッシャーが告発した時、目を逸らさせるため、許可も出していないフロスティの偽告知を出されたこと。重大なことが起こった。調査が行われ、責任を問われるべきだ。#IStandWithRayFisher」
モモアが怒りを隠していない「フロスティの偽告知」とは、レイが告発した当事者であるジェフ・ジョンズ&ジョン・バーグが製作する実写映画版『フロスティ・ザ・スノーマン(原題:Frosty the Snowman)』のこと。モモアは雪だるま・フロスティの声優を務め、ジェフ&ジョンとともに製作を兼任すると報じられたのだ。しかしモモアのコメントによると、この報道は「偽」であり、レイの告発に対する目くらましだったという。モモアは『ジャスティス・リーグ』の再撮影で何が起こったかまでは記していないが、少なくともレイと連帯する姿勢であることは確かだ。
翌15日、レイは自身のTwitterにて、ワーナーによって雇われた“第三者”による調査は、「ワーナーに不利な証言をした人物を都合よく排除する」ものだったと指摘。その一方、製作当時や現在のワーナー幹部や、当時の関係者にも調査は及んでいるとして、「ワーナーによる誤った物語や、身代わり作りにうまく合う取材先を選ばせることはしない」と記した。
Others (including an implicated individual that called me to apologize) have already been interviewed.
We will not let ANY investigator cherry-pick interviewees that best suit @wbpictures’ false narrative and scapegoating efforts.
All with stories WILL be heard!
A>E
2/2
— Ray Fisher (@ray8fisher) September 14, 2020
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Source: Variety