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『マスターズ・オブ・ユニバース』アダムは地球で誰に育てられたのか?空白期間の裏設定を主演ニコラス・ガリツィンが語る

マスターズ・オブ・ユニバース

この記事には、『マスターズ・オブ・ユニバース』のネタバレが含まれています。

マスターズ・オブ・ユニバース

『マスターズ・オブ・ユニバース』の冒頭では、“力の剣”を狙うスケルターとその軍勢によって、エターニアが攻め込まれることになる。幼いアダムは力の剣を託され、地球へと転送される。その後、本編は15年後へとジャンプし、青年となったアダムの生活が描かれることになる。

ここで少し気になるのが、アダムが地球でどのように育てられたのか、という点だ。たとえばスーパーマン/クラーク・ケントには、地球で彼を育てたジョナサン&マーサ・ケントの存在がある。しかし本作のアダムには、そうした“育ての親”にあたる人物が明確には登場しない。15年後のアダムは、男友達とルームシェアをしながら暮らしており、地球での成長過程は大きく省略されている。

この“空白の15年”について、主演のニコラス・ガリツィンが米CinemaBlendのインタビューで語っている。ガリツィンによれば、この点は製作陣の間でもかなり話し合われていたという。

「このことについては、かなり話し合いました。ただ当然、スクリーン上で深く掘り下げることはできませんでした。その時期の彼の人生についてはっきりしているのは、アダムが自分は何者なのか、人々にそう伝えてきたことが、励まされたり理解されたりしてきたわけではない、ということです。だから彼にとって、その時期は曖昧な灰色のようなものなんです。」

アダムは、地球で自分の出自や本当の姿を理解されないまま生きてきた。ガリツィンは、それが本編冒頭で彼が置かれている状態につながっていると説明している。

「だからこそ、僕たちは彼と、かなり悲しい場所で出会うんです。人事部で働いていて。彼は本当に、永遠に希望を持ち続けているような人なんです。でも、それが少しずつ彼の中から搾り取られているのがわかる。」

本作のアダムは、王子としての運命を知らないまま地球で暮らしている。明るさや希望を失ってはいないが、その奥には、自分が何者なのかを受け止めてもらえなかった孤独がある。ガリツィンとトラヴィス・ナイト監督は、映像では描かれないその期間についても話し合っていたそうだ。

「トラヴィスと僕は、もちろんそれをスクリーン上で見ることはないとわかっていました。でも、その時期の彼の人生についてはたくさん話しました。」

では、アダムは具体的に誰に育てられたのか。ガリツィンは、ひとつの可能性を示している。「僕たちは、もしかすると彼は、家族から家族へと渡り歩いていたんじゃないかと考えていました。必ずしも、特定のひとつの家族がいたわけではないんです」。

この説明を踏まえると、本作のアダムは、地球に送られた“異世界の王子”でありながら、地球でも確かな居場所を得られなかった人物として描かれていることになる。だからこそ、エターニアへの帰還は単なる冒険の始まりではなく、彼が自分の出自と運命を取り戻す旅でもある。

劇中で詳しく語られることはないものの、アダムの15年間には、孤独や不理解、そしてそれでも希望を失わない粘り強さがあったようだ。ヒーマンとしての覚醒は、ファンタジー的な強さを手に入れる物語であると同時に、ずっと曖昧だった自分自身を、真のアイデンティティと共に引き受ける物語であったとも言えよう。

『マスターズ・オブ・ユニバース』は公開中。

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Source:CinemaBlend

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Joe Kishi

THE RIVER編集部。ハリウッド大作からインディー作品、アニメーションまで幅広くカバー。魂を揺さぶる瞬間に出会える記事を届けたい。

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