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【ネタバレ】『バイオハザード』衝撃ラスト「あまりにも悲しい」解釈を主演が語る ─ 「もしかしたら、あのメッセージは」

バイオハザード

この記事には、『バイオハザード』のネタバレが含まれています。

バイオハザード

本作の主人公ブライアンは、ラクーンシティへ医療品を届ける仕事を引き受けた、ごく普通の配達員。街を襲うゾンビや怪物から逃れながら、ようやく目的地の病院へ到達するものの、感染した自身を救うことはできず、最後には複数の肉体が融合したような異形の怪物へと変貌。ついには彼自身が駆逐される対象となってしまうというバッドエンドを迎える。

この結末について、エイブラムスは「脚本で初めて読んだ時は、クレイジーだし、衝撃的だと思いました」と米The Hollywood Reporterで振り返っている。

「観客はずっとひとりの男を追いかけてきたわけですから、彼を好きになって、応援してくれているはずです。なのに、最後に彼が助からないというのは、ものすごく大胆で勇気のいる選択です。それこそ、ザックの作品で僕が大好きなところなんですよ。驚きましたが、そんなリスクを取ってくれたことが嬉しかったです。」

さらにエイブラムスは、近年の映画には、観客に愛されたキャラクターを殺すことを恐れたり、死なせるにしても悲しみを和らげるような展開を用意したりする傾向があると指摘。一方、昔の映画は「容赦なく観客の心を引き裂く」ことがあったと語る。

「僕たちは何かを感じるために映画を観るんです。何かを経験するために。だから、ザックがこういうリスクを取ってくれることに感謝しています。」

もっとも、ブライアンの結末が悲劇的なのは、命を落とすことだけが理由ではない。彼には、最後まで伝えきれなかった大切な思いがあった。

ブライアンは物語の序盤、恋人ミシェルの妊娠を素直に喜ぶことができず、父親になることに消極的だった。しかし、ラクーンシティでの恐ろしい一夜を経て、彼の心境には変化が生じる。ブライアンはミシェルへの愛情を再確認し、彼女とともに子どもを育てたいという思いを音声メッセージに残していた。

ブライアンが妊娠を喜ばなかったことに対する因果応報として結末を解釈できるのではないか、という見方に話が及ぶと、エイブラムスは「彼があの運命に値したとは思いません」と否定する。

「特に、最後の方で彼が変わっていく姿を見れば、そうは思いません。それこそが、この物語の悲劇なんです。よく考えると、本当に、とんでもなく悲しいことなんですよ。

彼は恋人に音声メッセージを残しています。もしかしたら誰かが彼の携帯電話を見つけて、何とか彼女に届けてくれるかもしれない。でも彼女は、ブライアンが子どもを望んでいないと思っている。実際はそうじゃないのに。

彼は気づいたんです。『いや、僕は彼女を愛している。子どもを持つことは、思っていたほど怖いことじゃない。彼女と一緒に育てていきたいんだ』って。

だから、彼女がそれを知ることができないというのは、本当に悲しい。彼は変わったし、より良い人間になった。でも、そのことを誰も知らないままなんです。そこには、とても美しく、悲劇的なものがあると思います。」

実際の映画では、ブライアンのメッセージがミシェルに届いたかどうかは描かれない。エイブラムスもその点については「もしかしたら階段を上っている間に送信していて、僕たちがその場面を見ていないだけかもしれません」と、わずかな可能性を残している。

クレッガー監督が描こうとしたのは、戦闘スキルもサバイバル能力もない、ごく普通の人物が『バイオハザード』の世界に放り込まれたらどうなるか、という物語だった。その主人公が最後に遂げるのは、ゾンビとの戦いに勝利することではなく、父親になる覚悟を決めるという内面的な成長。しかし映画は、それが報われる結末を用意していない。

『バイオハザード』は日本公開中。

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Source:The Hollywood Reporter

Writer

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有馬 ノア

洋画好きが高じて、海外エンタメを中心に執筆。ロサンゼルス在住経験を活かし、映画・ドラマのニュースやカルチャーにまつわる話題を追いかけています。趣味は古着と映画ポスター集め。

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